北沢志保
おかえり、母さん。
北沢志保
〜終バスで帰ってきた私を迎えてくれたのは、私の可愛い娘だった〜
北沢志保
〜下の子はもう夢の中で、今日もお迎えから食事にお風呂に、色々世話をかけてくれてた〜
北沢志保
あ、宿題も終わってるし明日もレッスン後に迎えに行くからね。
北沢志保
それと、夜食も明日のお弁当のおかずも冷蔵庫に作ってあるから。
北沢志保
〜ここまで何から何まで出来る娘を持って、私は仕事一辺倒で母親らしい事は何も出来てない〜
北沢志保
〜私は、いつも志保に甘えてばかりだ〜
北沢志保
どうしたの母さん?何か私の顔に付いてる?
北沢志保
〜志保の問いに首を振る私〜
北沢志保
〜笑顔は向けてくれているが、時折無理してるんじゃないかって疑ってしまう〜
北沢志保
〜実際、通信簿の備考欄に『孤立しがち』と書かれていた事が何度もあった〜
北沢志保
〜でも、最近の志保はそうは思わなくなった〜
北沢志保
〜志保がバックダンサーを務めた765プロのアリーナライブ〜
北沢志保
〜あれ以降、志保の表情が少し和らいで見えるようになった気がする〜
北沢志保
外、すっごく寒かったでしょ?お茶先に入れるね?
北沢志保
〜そう言って、台所に向かう志保〜
北沢志保
〜その背中を見ると、娘の成長をしっかり見守れなかった後悔が過ってくる〜
北沢志保
そうそう、母さん聞いてよ?また今日も可奈がさ…
北沢志保
〜急須にお湯を入れながら愚痴をこぼす志保〜
北沢志保
〜最近、志保の口からよく出る『可奈』って名前〜
北沢志保
〜愚痴をこぼしてはいるけれど…〜
北沢志保
〜…きっと、志保にとっては始めて出来た友達なんだろうな、と思う〜
北沢志保
〜志保、それがあなたの最近の笑顔の理由なのかしら?〜
北沢志保
〜だとしたら、母親の私よりも志保の色々な一面を知ってて、嫉妬しちゃいそうになるわね〜
北沢志保
〜お茶を持ってきた志保の前に、コンビニで買ってきたショートケーキを差し出す〜
北沢志保
もう、母さん…そんな気を使わなくて良いのに…。
北沢志保
〜仕事柄、空いてるお店がコンビニぐらいだから、こんな誕生日ケーキになってしまう〜
北沢志保
〜それでも、志保は遠慮気味に、でも嬉しそうにケーキに手を伸ばしてくれる〜
北沢志保
〜志保、いつも苦労かけてゴメンね〜
北沢志保
〜そして、生まれてきてくれてありがとう…!〜
北沢志保
〜…今度は母さんに、あなたの笑顔の元を連れてきて欲しいな…〜
北沢志保
〜私の知らない志保を、もっと聞きたいから…〜
(台詞数: 32)