高木社長
P)「その日は、昨夜から降り始めた雪が…一日中降り続き、交通機関はほぼ麻痺…」
高木社長
P)「学校も大半が休校だというから…」今、7時前だから…現場は全部ダメだな?
高木社長
P)「小雪国の出の私でも、都市のこの雪には完敗…なにせ雪が降らない前提の都市基盤だから…」
高木社長
P)ウチの子達も来れないだろうな…。
高木社長
P)「そんなことを考えながら…早朝に出社した私は、マグにお気に入りのスープを作り…」
高木社長
P)「しんしんと降る雪を眺めながら、軽めの朝食をとった。」
高木社長
P)「7時を少し過ぎた頃だろうか。事務所の外の廊下を「キュッキュッ」と歩みを進める音が…」
高木社長
P)社長かな?…お早いお着きだこと…。
高木社長
P「そう思い、事務所のドアを開けると…思いのほか低いシルエットがこちらにやって来る。」
高木社長
P)あら、志保おはよう…学校は?
高木社長
P)「防寒はしているようだったけど、顔をピンクに染めた志保がこちらを見上げた。」
北沢志保
おっ、おはよう…ございます。今日は交通がダメでしょうから、仕事を優先させました。
高木社長
P)しかしなぁ〜 TV「今日は交通機関が朝から麻痺となり、学校機関は全て臨時休校__」
北沢志保
志保)ねっ? P)おいおい、良いのか首都圏…
北沢志保
こうなると思って、仕事を優先させたんですよ。
高木社長
でも、コレだと仕事も延期がほとんどだぞ?
北沢志保
あっ……。
高木社長
P)深読みのようだが、浅いな? 志保)むぅ……。
高木社長
P)寒かったろ?コーヒーかココアか? 志保)プロデューサーさんは?
高木社長
P)私は、ポタージュスープだな。 志保)じゃ、私もそれを… P)はいはい
北沢志保
P)__それじゃあ、途中から歩きか? 志保)電車は動いていたんですが…バスが来なくて…
高木社長
P)そうか…とりあえずタオルで拭いて…あとソックス体育祭のだけど未使用のやつ。志保)……。
高木社長
P)霜焼けになるからな?
北沢志保
P)なんだ、少し熱ぽいな…ちょっと待てよ? 志保)…すみません。
高木社長
P)…ピヨさんも来てれば良かったんだけど…Tシャツとジャージとフリースだ。
北沢志保
P)服が乾くまでコレを着てなさい。 志保)…すみません。
高木社長
P「程なくして、着替えを終えた志保が仮眠室から着替えて出て来たけど…」
北沢志保
P)ああ…熱が上がったかな?
北沢志保
P)それじゃあ…「と、ソファに被せてあった毛布で志保を包み引き寄せる」
北沢志保
あっ、ちょっと…プロデューサーさん…///
北沢志保
P)熱ぽいからな、連絡の遅れた私の責任だ。 志保)でも、熱が移って……
北沢志保
P)「ぎゅ…私は言う志保を気にせず抱きしめる…」
北沢志保
P)「志保も観念したのか、ふっと…力を緩め私に委ねてくれた。」
北沢志保
志保)プロデューサーさん…
北沢志保
志保)プロデューサーさん… P)ん?
北沢志保
志保)いえ…なんでも…///
北沢志保
志保)いえ…なんでも…/// P)ん…。
高木社長
P)志保……
北沢志保
はい……
高木社長
P)誕生日…おめでとう。
北沢志保
…ありがとう…ございます……///
北沢志保
P)志保は毛布の中で更に丸まり…むず痒っている様子だった…
北沢志保
プロデューサーさん……今日、何処か連れてってくださいね。
北沢志保
P)…それじゃあ、何処行こうか?
北沢志保
じゃあ、前に行けなかった……
(台詞数: 45)