天海春香
何を話したら、何て言えばお父さんとお母さんに伝わるだろう。
天海春香
ありがとうって気持ちと、これからの事…。はぁ…。私、いつもこうだよね。
天海春香
2人に大事な事話す時、結局自分じゃ伝えきれない。でも、2人は全部わかってくれちゃう。
天海春香
でも、今回は自分の言葉で全部伝えたい。2人の娘として、私の言葉で…。
天海春香
お父さん、お母さん。いる?
天海春香
母:ええ。いるよ。入っておいで。
天海春香
うん…。あのね、お父さん、お母さん。大事な話があるの。
天海春香
父:そうか。どうするか、決めたんだね?
天海春香
えっ…?ど、どうしてわかるの?
天海春香
母:ふふっ。わかるわよ。春香、そういう時後ろで手を組む癖あるもの。
天海春香
父:それに、声が震えてるもんな。すぐにわかるよ。
天海春香
へへ…。敵わないなぁ。
天海春香
母:当たり前でしょ。私達は、春香以上に春香の事、わかってるんだからね。
天海春香
父:それで、どうする事にしたんだ?
天海春香
うん…。私、残りの時間をね。大事な、大好きな友達と一緒に過ごしたいなって思うの。
天海春香
やってみたい事、行ってみたい所…。まだまだ沢山ある。それをその子と一緒にって…。
天海春香
母:そう…。目一杯、楽しんで来るのよ。あなたがしたい事、ぜーんぶやってきなさい。
天海春香
父:たまには連絡寄越すんだぞ。それと、無理はしない様に。春香はいつもはしゃぎすぎるからな。
天海春香
お父さん、お母さん…。本当に、いいの……?
天海春香
母:当たり前よ。でも、あんまり千早ちゃんに迷惑かけるんじゃないわよ?
天海春香
やっぱりわかっちゃうよね。できるだけ、頑張ってみるよ!
天海春香
父:春香。何かあったらすぐに電話するんだぞ。気分が悪くなったりしたら病院に…
天海春香
母:ちょっと。あなた……。
天海春香
父:夜はあまり出歩かないようにするんだぞ。それと、車には気をつけてな。あと……
天海春香
父:あと……。たくさん、楽しんで来い。きっと素晴らしい事が待ってるはずだ。
天海春香
うん…うん…っ!お父さん、ありがとう…。本当にありがとう…っ。大好きっ…!
天海春香
父:春香ぁ…。お前が俺の娘で良かった…。俺たちの間に生まれてきてくれて、本当に良かったよ…
天海春香
お父さん…っ!私、もうすぐ死んじゃうとしても、今すっごくすっごく幸せだよ…!
天海春香
母:あらあら…。2人共そんなに泣かないの。ほら、涙拭いて!
天海春香
お母さん…。私、生まれ変わってもまた、お母さんの娘になりたいよ…!
天海春香
母:今からもう1人なんて無理よ!そんな辛気臭い顔してないの!
天海春香
お母さんだって、泣きそうな時にぶっきらぼうになる所、ずっと変わってないよ…。
天海春香
母:バカ…。からかうんじゃないの。私はもう嫌っていうほど泣いたんだから…。
天海春香
お母さん……。
天海春香
母:春香…。顔、良く見せて…。目が真っ赤。私似の可愛い顔が台無しよ。
天海春香
母:春香。悔いが残らない様にね。あなたに悔いがなければ、私達はそれだけでいいの。
天海春香
うん…。お母さん、ありがとう…。大好き。
天海春香
母:私もよ。春香。私達に素敵な時間をありがとう。私、本当に本当に幸せ。
天海春香
お母さぁん……。私も、私も幸せだよ…っ!2人の娘で、本当に幸せだよ…っ!
天海春香
父:ほら…。もう泣くな。俺似の可愛い顔が台無しだぞ。
天海春香
母:あら?春香は私似だって、あなた言ったわよね?春香が生まれた時。
天海春香
父:忘れたよそんな昔の事は。でも今は俺に似てるだろ?な?春香。
天海春香
ええっ!?そんなのわかんないよ!
天海春香
母:春香!この写真見て!あなたの笑い方、私にそっくりよね?
天海春香
父:春香!この写真のピースの仕方!俺とそっくりじゃないか?
天海春香
(ふふっ。2人共、楽しそう。私、すごく愛されてるんだね。今日は色んな写真を三人で見よう)
天海春香
母:春香!あなたはどう思う?
天海春香
父:春香!俺だろ?な?
天海春香
(私は…)
天海春香
(私は…おばあちゃん似かな)
(台詞数: 50)