北沢志保
我が家には初詣に浮かれる駄神というべきお稲荷さまがいます。
矢吹可奈
志保ちゃ〜ん、早くお参りしようよ〜。空いてるよ〜。
北沢志保
はいはい。
北沢志保
しかし神さまが神社に初詣って変な話ね。
矢吹可奈
別にいいんじゃない?私はどこの神社にも祀られてないんだし。
北沢志保
それはそれでどうなのかしら…
矢吹可奈
そんなことよりお参りしよ。
北沢志保
そうね。ところでこの神社は誰を祀っているのかしらね。
矢吹可奈
大した神さまじゃないんじゃない?参拝客少ないし。
矢吹可奈
大した神さまじゃないんじゃない?参拝客少ないし。(ギャフン!)
北沢志保
あら…突然空から石が降って来てお稲荷さまの頭を直撃したわ…
北沢志保
…このパターン、前にもあったわね。そして予想通り石に手紙が括り付けてあるわ。
北沢志保
「おい、駄神。わしに年賀状を送らんとはいい度胸よのう。それとわしを祀った神社は全国に
北沢志保
あるんじゃ。このあほんだら」…この字、天照大神さまよね…
矢吹可奈
イタタタ。たんこぶ出来た〜。
北沢志保
お稲荷さま、上司に年賀状を書かないと駄目よ。
北沢志保
それと上司が祀られている神社も把握してなさい。
矢吹可奈
え〜、面倒くさいなぁ…
北沢志保
そんなこと言うとまた石が降って来るわよ。
矢吹可奈
それは嫌だな。さっさとお参りして帰ろうよ。
北沢志保
それじゃあ、お賽銭を入れて…
北沢志保
(パンパン)今年こそお稲荷さまを…………
北沢志保
(パンパン)今年こそお稲荷さまを…………ジュルリ。
矢吹可奈
あれ…後半部分聞こえなかったけどなんか寒気がしたよ…
矢吹可奈
それじゃあ私はお金が無いからお賽銭なしで…
矢吹可奈
(パンパン)どうか志保ちゃんとしっぽりオトナの関係に…
矢吹可奈
(パンパン)どうか志保ちゃんとしっぽりオトナの関係に…(ギャフン!)
北沢志保
あら、また石が降って来たわね。(ガサガサ)
北沢志保
「賽銭を入れない上になにを破廉恥な願いをしとるんじゃ!」
北沢志保
…自業自得ね。
矢吹可奈
痛〜い!たんこぶ二重になったー!
北沢志保
この光景も前に見たわね。さ、お参りもしたし帰るわよ。
矢吹可奈
あ、待って。おみくじやりたい。
北沢志保
そうね、私もやろうかな。
矢吹可奈
あ、100円ちょうだい。
北沢志保
仕方ないわね。
矢吹可奈
わーい。おっみくじおっみくじ♪
北沢志保
…私も甘いわねぇ…
矢吹可奈
それじゃあ一緒に開くよ。
北沢志保
はいはい。
矢吹可奈
せーの!
北沢志保
はいっ!
北沢志保
あ、大吉だ。幸先いいわね。お稲荷さまは?
矢吹可奈
…白紙…
北沢志保
え…本当ね。印刷ミスかしら…
矢吹可奈
うわ〜ん、縁起悪いよ〜。こんなのがあるなんてインチキ神社だー!
矢吹可奈
うわ〜ん、縁起悪いよ〜。こんなのがあるなんてインチキ神社だー!(ギャフン!)
北沢志保
あ、今度は特大の石が…(ガサガサ)
北沢志保
「誰にだってミスはあるわい!インチキは取り消せ!」ってお稲荷さまがこれじゃ無理よね…
矢吹可奈
はらほろひれはれ…(気絶中)
(台詞数: 50)