北沢志保
弟「すぅ…すぅ…」 ……ふふふっ
北沢志保
寝ちゃった…今日は色々あったもんね……(ナデ ナデ)
矢吹可奈
わぁ〜見て見て志保ちゃん!雪だよ雪!(ピョンピョン)
北沢志保
本当だ、どうりで冷えると思ったら…今日は降らない予報だったのに
矢吹可奈
ちょっと〜反応薄いよ〜せっかくのホワイトクリスマスなんだよ〜?
北沢志保
雪なんかではしゃぐほど私は子どもじゃないのよ(キリッ)
矢吹可奈
………その割にはさっき貰ったクマちゃん大事そうにしてるよね?
北沢志保
っ///こ、これは寒いから抱えてるだけよ!あなただってもう着替えてるくせに!
矢吹可奈
私は欲しかったから良いんだも〜ん♪見て見てこれ〜♪似合うかな〜?
北沢志保
\コンコンコ〜ン♪/ 可愛い…(ボソッ) そ、それはそうと!
北沢志保
可奈、あなたどういうつもり?あのベルト…戦極ドライバーを手に入れて…
矢吹可奈
え?それは志保ちゃんと対等になりたいからってさっき「ふざけないで!」
北沢志保
このベルトはね、生半可な覚悟で手にするような代物じゃない!
北沢志保
私は力を…この業界で頂点に立つ力を得るためにこのベルトを手にしたの!
北沢志保
そしていずれ…私は他のベルトの所有者全員をこの手で叩き潰す!
北沢志保
静香だろうと…星梨花だろうと…他の娘達だろうと関係ない!
矢吹可奈
志保「可奈…例えあなただろうとね……」 志保ちゃん……
北沢志保
この力を持つというのはそういうことよ…誰だろうと、戦いからは逃れられない
北沢志保
なんであなたなのよ…あなたとは、できれば戦いたくなかったのに……!
矢吹可奈
……志保ちゃんのさ…その考えって、今後変わったりしないの?
北沢志保
……変わらないわ、私は例え1人でも戦う覚悟はできてるから…
矢吹可奈
そっか……それじゃあさ……(スクッ)
矢吹可奈
私!志保ちゃんの『仲間』になるよ!
北沢志保
……は?仲間?あなた何を言い出すの?
矢吹可奈
だって私が志保ちゃんサイドに行けば、志保ちゃんと戦わなくて済むでしょ?
矢吹可奈
志保ちゃんは戦力もアップするし〜♪一石二鳥〜♪ウィンウィンウィ〜ン♪
北沢志保
\バナナとクルミでウィンウィンウィ〜ン♪/ ……ふふっ
北沢志保
馬鹿ね…あなたなんかせいぜい手下か下僕が良いとこよ……
矢吹可奈
あ〜!志保ちゃんひど〜い!これでも私結構強いんだからねっ!
北沢志保
ふふふ♪どうだか…(以前の私なら、こんな提案一蹴していたはずなのに…)
北沢志保
(仲間…そうね、今の私には一番必要なものかもしれない…) \プルルルル♪/ !?
北沢志保
\プルルルル♪/ 病院から……まさかお母さんに何か…!(ピッ)
北沢志保
もしもし北沢です、母の身に何か……はい…はい……えぇっ!?
矢吹可奈
志保「はい……はい、わかりました……」 志保…ちゃん?
北沢志保
えぇ、それでは、ご連絡ありがとうございます……(ピッ)
北沢志保
(バッ!) 豊!豊、起きて!起きなさい!弟「う、う〜ん」
北沢志保
弟「お姉ちゃん?どうしたの……?」いい、豊?良く聞いて欲しいの
北沢志保
お母さんが…お母さんが……
北沢志保
お母さんが…お母さんが……明日退院するって! 弟「……えっ」
北沢志保
弟「お母さん…まだ足が治ってないんじゃ…」それが治ったの!
北沢志保
もう完璧だって!こんなの奇跡か魔法だってお医者さんもびっくりしてた!
矢吹可奈
すごい!良かったね!豊くん! 弟「お母さん…ほんとに、帰ってくるの?」
北沢志保
えぇ、本当よ?だから明日、お姉ちゃんと一緒にお迎えに行こうね?
北沢志保
弟「うっ…うぅぅぇぇぇぇぇん(ダキッ)」うん…よく頑張ったね、豊…
北沢志保
ここ何日か…ぐすっ……本当に…ひっく…よく我慢して……(じわっ)
矢吹可奈
\うわぁぁぁぁぁぁぁぁん/ えへへ…良かったね…志保ちゃん……♪
矢吹可奈
[抱き合い…喜びの涙を流す小さな2人を祝福する紙ふぶきのように…]
北沢志保
[真っ暗な夜空には、粉雪がしんしんと降り続いていた…] 《了》
(台詞数: 48)