北沢志保
えっさ、ほっさ…ふぅ。だいぶ食べ物が集まってきたわね
矢吹可奈
あれ?そこにいるのは蟻ちゃん!
北沢志保
キリギリス…あなた、また遊んでいるの?
北沢志保
少しは食べ物を貯めておきなさいよ。いつ何があるかわからないんだから
北沢志保
それに、もうすぐ寒い寒い冬がやってくるのよ?
矢吹可奈
そんなこと言ってー、蟻ちゃんはいつも働きすぎ!春も夏も秋も働いているじゃない!
矢吹可奈
いつ何があるかわからないからこそ、今を楽しんでおいた方が良いと思うよ?
矢吹可奈
今は食べ物もたくさんあるわけだし…うん、美味しい!
北沢志保
勝手にしなさい。私は私で好きにやるから
北沢志保
(それから1ヶ月後)
北沢志保
冬ね…家の中でのんびりしましょう
北沢志保
……あら?窓から見えるあの影は…
矢吹可奈
さ、寒いよ〜。食べ物も無いよ〜
矢吹可奈
私、ここで死んじゃうのかな…まぁキリギリスの寿命じゃ冬は越せないから仕方ないよね
矢吹可奈
思い返せば楽しい思い出しかない、良い人生だったなぁ…それじゃあね…
矢吹可奈
…………
北沢志保
…………
北沢志保
見なかったことにしよう
音無小鳥
こうして、春から秋にかけて働いていた蟻さんは、冬の間はのんびりと過ごし
音無小鳥
春から秋にかけて遊んでいたキリギリスさんの行方は誰も知りませんでしたとさ…
音無小鳥
めでたしめでたし
音無小鳥
……事務所に置いてあった絵本を読んでみたけれど、蟻とキリギリスってこんな結末だったかしら?
音無小鳥
まぁいいわ。休憩は終わり!お仕事に戻らないと!
音無小鳥
…………
音無小鳥
人間は冬も働いているんですよー
(台詞数: 25)