崩壊する世界(志保編)
BGM
TOWN_RMX
脚本家
りんりんりん世
投稿日時
2015-12-14 01:17:12

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北沢志保
(春香さんが仕事で2、3日家を空けるので、私はその間一人で過ごすこととなった)
北沢志保
(千早さんも一緒ということなので、私は完全に独りになる。正直かなり不安だった)
北沢志保
(最近嫌な夢を見る。子供じみているとは思うが、それが怖くてたまらない)
北沢志保
(それに、最近妙な胸騒ぎがする…。こういう時の私の予感は、いつも当たってしまう…)
高木社長
(ガチャ…)
北沢志保
(玄関で何か音がした。来客だろうか?しかし、ここに訪ねてくる人なんているんだろうか?)
高木社長
……。
北沢志保
!?
北沢志保
(な、何で!?何であの男がここに、ここにいるの!?)
北沢志保
(わからないわからないわからない。どうしてここがわかったの?)
北沢志保
(どうすればいい?バレたら、私はどうなってしまうのだろうか?)
北沢志保
(焦った私は、寝室のクローゼットに隠れた。とにかく、見つからないように…)
高木社長
…………。
北沢志保
(はぁっ、はぁっ!お願い、お願いします。帰って…帰って…っ!)
北沢志保
(私は、春香さんと、千早さんと生きて行くことに決めたの…。もう貴方の所には戻らない…!)
高木社長
………。(コツコツ)
北沢志保
(何で??どうして、近づいてくるの?もしかして、気付かれているの…?)
高木社長
……。
北沢志保
(何でここがわかるの…っ!?開けないで…!開けないで…!)
高木社長
……。(ガチャ)
北沢志保
あ…あ、ああぁ、何で、どうして…。
高木社長
……。(ニコ)
北沢志保
!!!(ゾワッ)
北沢志保
(そこからの事はあまり覚えていない。)
北沢志保
(ただ残っているのは圧倒的な苦痛と恐怖だった。場所などお構いなしだった)
北沢志保
(春香さんと私の家。今までたくさん幸せな風景を見せてくれた大好きな場所で、)
北沢志保
(私は男に嬲られ続けた。あらゆる体液を垂れ流しながら、男の暴力に晒された)
北沢志保
(怖くて、辛くて、悔しくて…。私はただただ男の気が済むのを待った)
北沢志保
(あの家にいた時と同じだ。苦痛が通り過ぎるのを待つ…。慣れていた事なのに、)
北沢志保
(何故か今は辛くて悔しくてたまらない。)
北沢志保
(どのくらい経ったのだろうか…。私は男に殴られ、蹴られ、犯され、)
北沢志保
(身も心もボロボロにされた。また、こんな生活が始ってしまう…。)
北沢志保
(そう思うと涙が溢れた。本当に、死んでしまいたいと思った。)
高木社長
……。(バタン!)
北沢志保
(しかし男は私を連れ帰る事はしなかった。嬉しかった。あそこに戻らなくていいんだ…)
北沢志保
(しかし、このまま放置されれば私は死んでしまうと思う。それも良いかと思い始めていた)
北沢志保
(体を動かす事さえ出来ない私は、ここ数ヶ月の事をゆっくり思い出していた)
北沢志保
(本当に楽しい日々だった。死ぬ前にこんな幸せをくれた神様に感謝しなくては)
北沢志保
(このまま死ねるのなら、悪くない。春香さん、千早さんには申し訳ないけど…)
北沢志保
(楽しかったことを思い出しながら、私は目を閉じた)

(台詞数: 40)