北沢志保
我が家には貰い物のキノコを嬉しそうに選別している駄神というべきお稲荷さまがいます。
矢吹可奈
ふんふーん。どれも美味しそうだな〜。
北沢志保
ところでどうしたの?そのキノコ。
矢吹可奈
虎神昴くんが天界にキノコ狩りに行ったお裾分けだよ。みんなに配ってるんだって。
北沢志保
ふーん。…松茸は無さそうね…ん?
北沢志保
お稲荷さま。これ殆ど毒キノコじゃないの?
矢吹可奈
え…そうなの?まあ、いいや。
北沢志保
良くないわよ!食べたら大変なことになるわよ!
矢吹可奈
私は平気だからこれ全部食べるよ。
北沢志保
え…
矢吹可奈
なんか昔から毒には耐性があるみたいでね…
北沢志保
そうなの?
矢吹可奈
だからマムシに噛まれても平気だし、トラフグも丸ごと食べられるし。
北沢志保
それは…ある意味羨ましいわね。
北沢志保
ん…トラフグ?
矢吹可奈
最近トラフグ食べてないなぁ。あれ美味しいんだよね〜。
北沢志保
ねぇ、お稲荷さま。日本人は縄文時代からフグを食べているらしいのだけど…
矢吹可奈
そうなの?結構昔から食べていたんだね〜。
北沢志保
でも未だにフグ毒の解毒薬は無いそうなのよ。
矢吹可奈
そうなんだ。早く解毒薬が作られればいいのにね。
北沢志保
そこでお稲荷さまの出番よ。
矢吹可奈
へっ?
北沢志保
お稲荷さまを研究すればあるいは解毒薬の開発に成功するかも…
矢吹可奈
えーと…
北沢志保
その手の研究機関にお稲荷さまをレンタルで貸し出しすればお金は入るし社会貢献にもなるし…
矢吹可奈
お金取る気満々なんだ…
北沢志保
…別にお稲荷さま本人でなく血液だけでもいいのかしら?
北沢志保
それなら死ぬギリギリまで血液を抜いて売り付ければ…
矢吹可奈
志保ちゃん!言ってる事が怖いよ!私を何だと思っているの⁉︎
北沢志保
実験動物?それとも家畜かしら?
矢吹可奈
うわ〜〜ん!志保ちゃんの馬鹿ーー‼︎
(台詞数: 31)