北沢志保
・・・(ソワソワ…)
矢吹可奈
(ガチャ) お待たせ志保ちゃん、ごめんね遅くなっちゃって
北沢志保
! い、いいのよ、私が呼び出したんだから・・・
北沢志保
それでね、可奈・・・えっとね、その・・・
矢吹可奈
? どうしたの志保ちゃん?
北沢志保
・・・(スウッ)
北沢志保
・・・誕生日!おめでとうっ!
矢吹可奈
えっ?
北沢志保
ごめんなさい、私こういうの慣れてなくて・・・どうしたらいいのかわからなかったけど
北沢志保
でも!あなたには・・・可奈にはちゃんとお祝いの気持ちを伝えたくて!
矢吹可奈
え、えっと、志保ちゃん?
北沢志保
戸惑うのも当たり前よね・・・私、いつもあなたに冷たい態度を取ってばかりいるもの・・・
北沢志保
だけどね、いつも私を気にかけていてくれて、心の中ではすごく感謝しているわ
北沢志保
だから、あなたの誕生日くらいは、素直に気持ちを伝えたかったの・・・
矢吹可奈
そうだったんだ(志保ちゃん・・・私のこと、そんな風に思ってくれてるんだね・・・)
矢吹可奈
(そのことはすっごくすっごく嬉しいよ・・・けどね?)
矢吹可奈
(私の誕生日・・・明日なんだよねぇ・・・)
北沢志保
可奈、私あなたに出会えて良かった・・・本当にありがとう!
矢吹可奈
(言えない!こんな気合い入った志保ちゃんに、日にち間違ってるなんて言えない!)
北沢志保
言うなればあなたは、人との交わりを断絶していた私の前に現れた妖精・・・
北沢志保
いえ、天使・・・いえ、女神と言っても過言では無いわ!
矢吹可奈
あ、ありがとう(過言だよ!私そんな大したことしてないよ!?)
北沢志保
おこがましいと思われるかもしれない・・・けど、今の私の一番の願いは・・・
北沢志保
あなたと、ずっとずっと一緒にいたいの・・・死が二人を分かつまで・・・
矢吹可奈
へ、へぇ〜(重い!志保ちゃんってこんな重たい娘だったっけ!?)
北沢志保
それじゃそろそろ、あなたに誕生日の歌のプレゼントをするわ
北沢志保
本当は手作りの品とかが良いんだろうけど、クオリティが低いと逆に失礼な気がして・・・
矢吹可奈
う、うん(私の歩さんへの誕生日プレゼント、手作り紙芝居だったんだけどなぁ・・・)
北沢志保
それでは!親愛なる矢吹可奈さんへ!心を込めて歌います!(スッ)
矢吹可奈
わぁ〜(マイクまで準備してたんだ・・・) パチパチパチ…
北沢志保
………ハッピバァスデェイ…トゥユゥウ…♪
矢吹可奈
ハッピバァスデェェェイ…トゥウユゥウ…♪ (やっぱ上手いなぁ)
北沢志保
ハッピバァスデェェェェイ!
北沢志保
ハッピバァスデェェェェイ!ディア……(スッ)
矢吹可奈
(ん?何この右手?)
北沢志保
………
矢吹可奈
・・・
矢吹可奈
・・・(ニギッ)
北沢志保
(ニコッ) 可〜奈〜♪………
矢吹可奈
!?・・・えっと、志保ちゃん?今の演出は・・・
北沢志保
ハッピバァスデェェェェェェェイ!!
矢吹可奈
トゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ (ダメだ、有無を言わせない)
北沢志保
ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ………
北沢志保
ユゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!(←超高音)
矢吹可奈
(パチパチパチ…) ・・・すごかったよ、志保ちゃん!(いろんな意味で…)
北沢志保
はぁ…はぁ…ありがとう、可奈♪
北沢志保
可奈(目の前の汗びっしょりで荒い息の親友を見ながら…)
矢吹可奈
(私は来年はもうちょっと『普通』に…そして『当日』に祝って欲しいと…)
矢吹可奈
(心から願わずにはいられないのでした……)
北沢志保
(可奈が喜んでくれて良かった…来年の8月17日は今回よりもっと頑張らなくちゃ…♪)
(台詞数: 50)