矢吹可奈
はぁ………はぁ………はぁ………
矢吹可奈
やっと…………
矢吹可奈
やっと倒せたね…………
北沢志保
ええ…………
矢吹可奈
これで後は…………魔王を倒すだけだね……………
北沢志保
そう……………ね……………
北沢志保
可奈…………大事な話があるんだけど…………いい?
矢吹可奈
ん………?大事な………話?
北沢志保
そう…………大事な話……………
北沢志保
奈緒と杏奈と百合子が倒れて、四天王最後の一人を倒せた今だからできる大事な話…………
矢吹可奈
志保…………ちゃん……………?
北沢志保
あのね………可奈…………私は………私は魔王なの…………
矢吹可奈
えっ…………?嘘…………
北沢志保
嘘じゃないわ………私がこの世界に生きる人々を苦しめた魔王軍の王なのよ…………
矢吹可奈
嘘………‼嘘だよ‼だっ、だって志保ちゃんは私と同じ村で小さい時から一緒に暮らしてたんだよ‼
矢吹可奈
だから‼志保ちゃんが魔王な訳…………………
北沢志保
可奈…………覚えてる?村が燃えたあの日のこと…………
矢吹可奈
うん…………忘れるはずないよ…………
北沢志保
あれ…………私がやったのよ…………
矢吹可奈
えっ…………嘘…………
北沢志保
本当よ………
北沢志保
あの日……私が村の裏にある森で山菜採りをした帰りに……魔王軍に囲まれて…………
北沢志保
グアームと名乗る魔物に私…………「魔王様」って呼ばれたのよ………
矢吹可奈
グアーム?グアームって確か!?今倒した………
北沢志保
そう…………今倒した最後の四天王の名前ね…………
北沢志保
そしてグアームは私に魔王軍の指揮してくれと頼んできたわ…………
北沢志保
だけど私は………自分が魔王なのだということが受け入れなくて………
北沢志保
私の中に眠っていた魔王の力を暴走させて……私を囲んでた魔王軍を…………
北沢志保
村を燃やしてしまったの…………
矢吹可奈
志保ちゃん……………
北沢志保
私が生きている限り………魔王軍は復活してしまう……………
北沢志保
だから可奈…………私を討って…………
北沢志保
私を討ってば……魔王軍はいなくなって世界は平和に…………
矢吹可奈
無理だよ…………
北沢志保
可奈…………だけど……………
矢吹可奈
できないよ‼私には…………私には志保ちゃんを…………志保ちゃんを…………
矢吹可奈
討つなんて………殺すなんてできないよ‼
北沢志保
………………そう……………
北沢志保
それなら…………私はこの世界を滅ぼすわ…………
矢吹可奈
嘘…………嘘だよね‼世界を滅ぼすなんて………嘘だよね志保ちゃん‼
北沢志保
嘘じゃないわよ………可奈が私を討たないなら私は世界を滅ぼすわ…………
北沢志保
可奈が………あの日、私と約束した可奈がちゃんと勇者になっているなら…………
北沢志保
世界を滅ぼそうとしてる………悪い魔王を討ってくれるわよね?
矢吹可奈
志保ちゃん……………
北沢志保
それじゃあ可奈…………魔王城で待ってるわね………………バシュッン
矢吹可奈
志保ちゃん……………
矢吹可奈
なんで………………なんで………………
矢吹可奈
なんでぇぇぇぇえぇぇぇぇ‼
(台詞数: 48)