北沢志保
「ふぅ・・・なんとか安全地帯まで抜けれたみたいね」
真壁瑞希
「そうですね」
真壁瑞希
「私達は川を渡りきれたみたいです」
真壁瑞希
「彦星さんはもう目と鼻の先です」
真壁瑞希
「会いに行ってあげてください」
北沢志保
「・・・え?」
北沢志保
「貴方も来るんじゃないの?」
北沢志保
「任務なんだから、私をちゃんと届けなさいよ!」
真壁瑞希
「申し訳ありません」
真壁瑞希
「ここから先は、織姫さん一人で行ってください」
北沢志保
「どういうことよ?」
真壁瑞希
「・・・」
北沢志保
「黙ってないで説明しなさいよ!!」
北沢志保
「もしかして・・・」
北沢志保
「貴方までっ!!」
真壁瑞希
「行かなければいけないんです」
北沢志保
「優先すべき任務事項は私のはずです!」
真壁瑞希
「もうほぼ達成されました」
真壁瑞希
「ここから先はもう貴方が彦星さんに会うだけですから・・・」
北沢志保
「そうかもしれないけど・・・」
北沢志保
「戻っても犬死するだけよ!!」
北沢志保
「瑞希さんまで、死ぬ必要はないわ・・・」
真壁瑞希
「戦場に取り残されているのが彦星さんだとしても・・・」
真壁瑞希
「織姫さんは同じ事を言えますか?」
北沢志保
「それは・・・」
真壁瑞希
「貴方はわかっているはずです」
真壁瑞希
「会うのが難しくても」
真壁瑞希
「それが茨の道だったとしても・・・」
真壁瑞希
「たとえ、どんな犠牲を払うことになったとしても会いにいく」
真壁瑞希
「そう願って・・・」
真壁瑞希
「はじめに選択をしたのは織姫さん、貴方自身なのですから」
北沢志保
「・・・」
真壁瑞希
「その選択をしてまで、彦星さんに会いにいくことを決めた貴方なら、わかってくれますよね?」
北沢志保
そう、この現状を望んだのは私
北沢志保
犠牲を払ってでも、貴方に会いたいと切望したのは私
北沢志保
そんな私に、彼女を止める権利なんてない・・・
北沢志保
「わかったわ、もう好きにして」
真壁瑞希
「ありがとうございます」
北沢志保
「その代わり・・・貴方の・・・」
北沢志保
「貴方の彦星様に会って・・・」
北沢志保
「貴方たちはクビ」
北沢志保
「そう、伝えて!」
真壁瑞希
「それは命令ですか!?」
北沢志保
「命令に決まってるじゃない!!」
北沢志保
「私からの最後の命令よ!!」
北沢志保
「今から任務の最優先事項をそれに変更しなさいよ!」
真壁瑞希
「了解、任務の最優先事項を変更しました」
北沢志保
「それじゃ・・・これでお別れみたいね・・・」
真壁瑞希
「そうですね、最期に貴方のような依頼人に巡り会えて良かったです」
真壁瑞希
「それでは、ちょっくら私の彦星さんの元へいってきます」
(台詞数: 50)