北沢志保
奈緒さん、ちょっとしたお話を聞いてください。
横山奈緒
急にどないしたん?志保?
北沢志保
………Sちゃんという女の子がいました。
横山奈緒
(志保ちゃんってことかな。)
北沢志保
Sちゃんは明るい性格で、友達もたくさんいて、楽しい日々を過ごしていました。
北沢志保
………しかしある日、Sちゃんは大切なものを失いました。
北沢志保
その日からSちゃんは暗い性格になり、誰とも話そうとしなくなりました。
北沢志保
"2度と大切なものを失いたくない"という思いから、Sちゃんは
北沢志保
"だったら大切なものをつくらなければいい"と考え、心を閉ざし、他人との関わりを絶ちました。
北沢志保
………月日は流れ、Sちゃんはひょんな事からアイドルになりました。
北沢志保
しかし同じ事務所の人とも話そうとせず、Sちゃんは独りで居続けました。
北沢志保
しかし、ある日のこと
矢吹可奈
ねえねえSちゃん!何してるの?
北沢志保
と、Sちゃんに話しかけるKちゃんが現れました。
横山奈緒
(可奈やろうな。)
北沢志保
最初は冷たくあしらっていたSちゃんでしたが、Kちゃんの明るさからSちゃんは
北沢志保
少しずつ、心を開いていきました
北沢志保
そしていつしか、KちゃんはSちゃんにとって大切な人となりました。
北沢志保
Sちゃんは失う痛みを忘れた訳ではなく、今も失いたくないと思っています。
北沢志保
それでもSちゃんは、Kちゃんとなら乗り越えていけると考えるようになりました。
北沢志保
そうして、Sちゃんは昔のように、明るい自分を取り戻していきました。
北沢志保
自分を変えてくれたKちゃんに、Sちゃんは感謝しています。
北沢志保
願わくば、ずっとKちゃんと一緒にいたい、と………。
横山奈緒
そうか………志保と可奈の間にはそんなことがあったんか………。
横山奈緒
あかん、私もう感動で涙が………
北沢志保
………という事実無根の夢を今朝みたのですが、どう思います?
横山奈緒
知るかぁぁぁぁあ!
横山奈緒
夢!?え、何?ノンフィクションやないの!?
北沢志保
誰もそんなこと言ってませんよ?
横山奈緒
私の感動を返せーー!
北沢志保
落ち着いてください奈緒さん。一体何が不満なんで………
矢吹可奈
(ガチャ)あ!志保ちゃんみっけ!ねえねえ聞いてよ!今朝夢でね………
横山奈緒
うがー!
矢吹可奈
わわっ、どうしたんですか奈緒さん!?
北沢志保
お腹が空いてるんですって。
横山奈緒
ちゃうわ!
(台詞数: 36)