北沢志保
ーどこまでも闇が続いていたー
北沢志保
ーまるで違う世界に足を踏み入れたようだー
北沢志保
「うぅ、やっぱりやめとけば良かった…」
北沢志保
私は地元で有名な心霊スポットの廃校舎に肝試しに来ている。
北沢志保
こういうのは苦手なのだが友達みんなで行こうということになり私も参加することになった。
北沢志保
一人づつ校舎に入り自分の名前を書いた紙を校長室の机に置く。
北沢志保
簡単なことだが怖がりの私にとってはそれでも厳しい。
北沢志保
「校長室まではあと少し……」
北沢志保
……⁈
北沢志保
「誰⁇」
北沢志保
何かの気配を感じた気がして振り返る。
北沢志保
懐中電灯で照らしてみるが誰もいない。
北沢志保
「気のせい…みたいね」
北沢志保
懐中電灯で照らした先には私の影があるだけ。
北沢志保
「…早く帰りたい…怖すぎるわ」
北沢志保
歩くスピードを速める。
北沢志保
私は気付いていなかった。
北沢志保
懐中電灯で照らした先に自分の影が映るはずが無いことに……
北沢志保
その影が少しずつ私との距離を縮めていることに……
北沢志保
…………
北沢志保
ーどこまでも闇が続いていたー
北沢志保
ーまるで違う世界に足を踏み入れたようだー
(台詞数: 22)