北沢志保
ーーー独房
北沢志保
……。
ジュリア
おい、捕虜。飯だ。
北沢志保
……。
ジュリア
……なぜ、お前のような奴がノートゥングモデルに乗れた?
北沢志保
…え?
ジュリア
アタシに腕を切られるような奴が何で…。
ジュリア
…まぁいい、あの機体はアタシ達がもらう。
北沢志保
……。
北沢志保
人間同士で戦えるなんて、どうかしてる…。
音無小鳥
ーーー
音無小鳥
道生:よう。気分はどうだ?
音無小鳥
道生:外の空気でも吸うか?
北沢志保
…道生さん!?
音無小鳥
ーーー甲板
音無小鳥
道生:にしても久しぶりだな。
音無小鳥
道生:5年前、俺が親父に連れられて島を出て以来か。
北沢志保
道生さんは今何をしているんですか?何処に住んでいるんですか?
音無小鳥
道生:決まった住所なんてありはしないさ。人類軍の兵士として各地を転々としている。
北沢志保
人類軍?
音無小鳥
道生:ああ、知らないか。
音無小鳥
道生:今地球はほとんどフェストゥムに支配されちまっていてな。国なんてものはない。
音無小鳥
道生:新国連って組織があって、その軍隊が人類軍なんだよ。
音無小鳥
道生:ざっくり言うとこんな感じなんだが…分かるか?
北沢志保
はい…大体は。
音無小鳥
道生:それでその……麗花は、今どうしてる?
北沢志保
麗花さんですか?今は学校で千鶴さんと医者をしていますが…。
音無小鳥
道生:あいつが医者か!知ってるか?あいつ、昔はアイドルになるのが夢だったんだぜ?
北沢志保
は、はぁ……。
音無小鳥
道生:……あのエキサイト料理も、健在なのか?
北沢志保
食べた事はありませんが、恵美さんによるとそのようです。
音無小鳥
道生:あれを食べるのはやめた方がいい。ある意味フェストゥムより危険だからな。
北沢志保
そ、そうですか……。
ジュリア
トリプルシックス。
音無小鳥
道生:おいおいジュリア。待機中くらいその堅っ苦しい態度はやめろ。
音無小鳥
道生:名前で呼べよ、名前で。
ジュリア
アンタはアタシの上官だ。上官を名前では呼べない。
音無小鳥
道生:ったく、融通がきかんやつだな……。
音無小鳥
道生:ああそうだ。こいつはジュリア。
音無小鳥
道生:お前のファフナーの腕をぶった切ったパイロットだ。
北沢志保
知ってます。…さっき話しました。
音無小鳥
道生:ほう、ジュリアから話しかけるとはな。
音無小鳥
道生:志保に興味でも持ったか?
ジュリア
まさか。それより、到着する。
北沢志保
あれは…?
北沢志保
ーーー目の前には、大陸があった
北沢志保
ーーー特に何かの施設は見えない
音無小鳥
道生:人類軍モルドヴァ基地。
音無小鳥
道生:人類軍最大規模の地下基地さ。
(台詞数: 49)