百瀬莉緒
このみねーさーん!今日は飲みに行きたーい!!行きたいったら行きたーい!!一人で飲むのやだ!
馬場このみ
うるさいっ!仕事の邪魔だからあっち行ってなさいっ!!誕生日過ぎたと思えばこれか!!
百瀬莉緒
はーい……
北沢志保
何か嫌な事でもあったんですか?そこまで飲みたがるなんて。
百瀬莉緒
ないわよ?ただ飲みたいだけ。一人で飲むのは嫌だけど。
北沢志保
はぁ…それじゃ子供のわがままと変わらないじゃないですか…23歳の立派な大人が……
百瀬莉緒
でも飲みに行くのは大人に許された特権よ。志保ちゃんも大人になればわかるわよ～
北沢志保
私はそんな大人にはなりません。お酒を飲みに行って騒ぐなんて子供と変わらないじゃないですか。
百瀬莉緒
ふむ、一理ある。が、一つ言わせてもらおうかしら。「23歳の立派な大人」と言ったわね?
北沢志保
言いました。立派とは正直あまり思ってませんが。
百瀬莉緒
正解よ。私はまだ23歳のガキンチョよ、お酒が飲めるようになっただけのガキンチョなのよ。
北沢志保
え…え?そこは否定するところじゃ…
百瀬莉緒
したいところだけどね。20歳を過ぎて大人になれるのはさ「大人であろう」とした人だと思うのよ
百瀬莉緒
私は外見ばかり磨いて…見た目だけの大人になったわ。でも中身はまだまだ子供。
百瀬莉緒
だから志保ちゃんが言ったことは正解よ。
北沢志保
そうなんですか…てっきり反論が飛んでくるかと思いましたが。
百瀬莉緒
ここからが反論よ。じゃあ、このみ姉さんは?立派な大人とは違うかしら?
北沢志保
このみさん、ですか…もちろん立派な大人だと思います。勿論、内面は。
百瀬莉緒
うん、正解。面倒見が良くて、嫌な仕事もしっかりこなして、ちゃんと周りを見てて…
百瀬莉緒
私とは1歳上なだけなのに、こんなにもしっかり大人になれてて羨ましいと思うわ。
百瀬莉緒
でも大人であり続けるには力を使うものなのよ。大人と言っても子供の延長線に過ぎないし。
北沢志保
もしかして…お酒を飲みに行って少しだけでも子供の気持ちに戻るため…ですか?
百瀬莉緒
人によってはそれもあるわね。でも、このみ姉さんの場合は…
百瀬莉緒
「ちょっと大人をおやすみして一人の女に戻る」ってところかしらね。断じて子供化はしないわ。
百瀬莉緒
だから「子供と変わらない」ってのは訂正して欲しいかな。
百瀬莉緒
このみ姉さんは苦労が多いからね…飲んでる時も子供って言われたら…想像つくでしょ?
北沢志保
あっ…そうですね…きっと怒りを通り越して悲しんでしまうかもしれませんね。
百瀬莉緒
そういう事。あんな外見でも私はこのみ姉さんの事、尊敬してるんだからね。
北沢志保
莉緒さんがこのみさんを尊敬してる気持ちは良く伝わりました。正直、莉緒さんは大人とは
北沢志保
思っていませんでしたけれど…改めます。莉緒さんもちゃんとした大人なんだな、と。
百瀬莉緒
私なんてまだまだって言ったでしょ～。このみ姉さんと比べたら…
馬場このみ
あー仕事終わりっと!莉緒ちゃーん!!飲みに行きたいんだって?
百瀬莉緒
姉さんお疲れ様～!!うんうん、行きたい行きたい!!
北沢志保
あの、私もご一緒してよろしいでしょうか?勿論お酒は飲みませんが。
馬場このみ
珍しいわね。志保ちゃんも来るなんて。これはあまり飲めそうにないわね～?
北沢志保
私は気にしないのでいつも通りに飲んで下さって結構ですから…
百瀬莉緒
飲んでるこのみ姉さんが見たいんだってさ!
馬場このみ
ちょっ、困ったわね…私のセクシーなほろ酔い状態を見たいだなんて…
北沢志保
はい、見てみたいです。お二人がどんな風に飲むのかを。
馬場このみ
まったくしょうがないわね～。志保ちゃんの分は私が奢るから気にせず食べなさい!
百瀬莉緒
私の分は～?
馬場このみ
誕生日奢ったでしょ。今日は何もない平日よ。
百瀬莉緒
ちぇー。まあわかってたけどね。
北沢志保
(その後お二人が飲んでいる姿を見て、私は少しだけ早く大人になりたいと思った)
北沢志保
(でも二人ともお酒臭かった…)
(台詞数: 45)