お父さん
BGM
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脚本家
ちゃん@春の日
投稿日時
2014-09-22 05:09:07

脚本家コメント
妄想の産物
お父さんの所在は手にとってくださった方々各々に任せます!
自分の中では行方不明なんですが…そこは人それぞれだとおもいます!

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北沢志保
私にはお父さんがいない
北沢志保
私が幼い時からずっと…
北沢志保
でも本当は居たことがある気がするんです
北沢志保
私が小学生を卒業して、もう中学に上がろうかという時
北沢志保
弟が原因不明の高熱にかかったことがありました
北沢志保
私の母は仕事で忙殺されている為、私が一人で弟の看病をしてたんです
北沢志保
私がどんなに看病しても、処方された薬を飲んでも、弟の熱は下がりませんでした
北沢志保
お医者さんもほぼお手上げ状態だったんです
北沢志保
あれはそんな状態が続いたある日のことでした
北沢志保
その日も母は仕事で夜遅くまで帰ってこれないということで
北沢志保
いつものように私が看病をしていました
北沢志保
私がなにもできなくてごめんねって弟に声をかけると
北沢志保
弟は絞り出した声で大丈夫だよ、大丈夫だからお姉ちゃんって…
北沢志保
本当は私が弟に大丈夫だよって声をかけなくちゃいけなかったのに…
北沢志保
私は弟の辛そうな姿をみて、ただ泣くことしかできなかったです
北沢志保
私がしばらく泣いていたら、辺りは暗くなっていて、その時ピンポーンと呼び出し音がなって…
北沢志保
私はこんな時に来るのは誰だとおもいながら、玄関を開けるとしらないおじさんが立ってたんです
北沢志保
おじさんは私を見るなり、「志保ちゃんのお母さんに頼まれて様子を見に来たよ」と言ったので
北沢志保
家にあげたんです、その人は入るなり弟の寝ている寝室に向かいました
北沢志保
その人の背中はなんだか暖かくなるような、どこかで見たことあるような、そんな気になりました
北沢志保
その人は弟の寝室に入って寝ている弟に近づいていき、弟の手をとりました
北沢志保
手を暫く握りながらその人は、弟にごめんな、ごめんなとひたすら言っていました
北沢志保
暫くするとその人は立ち上がって、帰りますというと、玄関に向かっていきました
北沢志保
去り際に一度私の顔を振り向いて見ると顔をしわくちゃにして言いました
北沢志保
「志保…ちゃん…もう大丈夫」
北沢志保
そういい残すと足早に去っていきました
北沢志保
弟の看病に戻ると弟の手にはみたことのない黒猫のキーホルダーがあったので…
北沢志保
その人の忘れ物だと思い私はその人を追いかけようとしました
北沢志保
玄関までいくと母が丁度帰ってきました、母は私の手に握られている黒猫のキーホルダーをみるなり
北沢志保
それ、どうしたの?とすごい形相で聞いてたのでさっきあったことを説明すると
北沢志保
母はその場に泣き崩れました、暫くして泣き止むと、私の方を見て言いました
北沢志保
「そのキーホルダーは、あなたのお父さんが好きで彼がずっと肌身離さず持っていたんだよ」って
北沢志保
私は心配で帰ってきてくれたんだね!って言うと母は涙を流しながら頷きました
北沢志保
次の日には弟は何事もなかったかのようにすっかりよくなりました。
北沢志保
あの人はお父さんだったんでしょうか…
北沢志保
母曰く私は覚えていないだろうけどと前置きされてから教えられました…
北沢志保
そうあの日は…
北沢志保
父がいなくなった日

(台詞数: 38)