うそつき、さよなら。
BGM
Liar's good bye
脚本家
mayoi
投稿日時
2014-08-08 22:28:57

脚本家コメント
可奈志保を書こうとしたら
可奈ちゃんが居ませんでした。

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北沢志保
……行っちゃいましたね、灯籠。
北沢志保
流した灯籠を回収する地域も多いと聞きましたが――
北沢志保
こうして海面に揺れる姿も、捨てがたいです。
北沢志保
ちゃんと、あの世まで届くでしょうか。
北沢志保
届かなければ意味がない。ええ、その通りです。
北沢志保
ならば私たちは、届くと信じて見送るしかないのでしょうね。
北沢志保
そうでなかった場合、ですか。
北沢志保
……ふふ。今さらお父さんが帰れなくなっても、困るだけですよ。
北沢志保
切り返しが昔と変わらない……確かにそうかも知れません。
北沢志保
昔の私でも、そう言うと思います。
北沢志保
でもそれは強がりだとか嘘だとか、そういうもので――
北沢志保
今の私の気持ちは、それとはまた違う気がします。
北沢志保
……うまく説明できてませんね。ごめんなさい
北沢志保
…………。
北沢志保
本当は今も怖いんですよ、プロデューサーさん。
北沢志保
寂しさとも、裏切られる辛さとも違うんです。
北沢志保
一度経験してしまうと――捨てられること自体が怖くなるんです。
北沢志保
また、居なくなるんじゃないかって。
北沢志保
そしてそれは、自分のせいなんじゃないかって。
北沢志保
プロデューサーさんは、ちゃんと帰ってきてくれますよね?
北沢志保
私を置いて、先に行ったりしませんよね?
北沢志保
…………。
北沢志保
ぷっ。
北沢志保
冗談ですよ。言われなくても分かってますから。
北沢志保
なに辛気くさい顔してるんですか。
北沢志保
帰りましょう、皆が待ってます。
北沢志保
……さよなら。また来年、ね。

(台詞数: 27)