矢吹可奈
志保ちゃん!私、大変なことに気がついちゃった!
北沢志保
………(明日の予定は…と)
矢吹可奈
大変な!ことに!気がついちゃったのっ!
北沢志保
わかった、わかったから(顔が近い…!)
北沢志保
それで、大変なことって?
矢吹可奈
ほら、前に私と志保ちゃんの生まれた日にちが一緒って話をしたよね?
北沢志保
そんなこともあったわね。
矢吹可奈
それでね!私が8月生まれで、志保ちゃんが1月生まれだから…
矢吹可奈
実は、私の方がお姉ちゃんなんだよっ!えへ♪びっくりした?
北沢志保
へー、そうなんだー。しらなかった～。
矢吹可奈
……お姉ちゃんパンチ!
北沢志保
いたっ!?ちょっと可奈、結構本気で叩いたでしょ!?
矢吹可奈
ふーんだ。お姉ちゃんの言うことちゃんと聞かない悪い子にはおしおきだもーん。
北沢志保
このっ…!生まれたのが少し早いからって偉そうにされるとイラっとするんだけど?
矢吹可奈
……それもそうだね。ごめんなさい。
北沢志保
案外素直ね…。
矢吹可奈
お姉ちゃんだからね!心はとっても広いのです!
北沢志保
(やけに「お姉ちゃん」にこだわるわね…)
矢吹可奈
さあさあ、こっちにおいで～♪今日くらい可奈お姉ちゃんに甘えてくれたっていいんだゾ～♪
北沢志保
(ウザい…)
矢吹可奈
…むー、そっちが来てくれないならこっちから行っちゃうよ!えーいっ!!
北沢志保
ちょっ…!?急に抱きついて来ないでって何度言ったら…!
矢吹可奈
はいはーい、いい子だからそっちのソファに座りましょうね～。
北沢志保
(…なんだかんだで座らされてしまった。いつにも増して今日は強引なような…)
北沢志保
……あの、可奈。
矢吹可奈
なあに?
北沢志保
……何で膝枕?
矢吹可奈
私がしたいから!お姉ちゃんって感じでしょ?
北沢志保
恥ずかしいのだけど…。
矢吹可奈
気にしない気にしない!頭なでてあげるから、目をつむってリラックスしてね～。
北沢志保
(落ち着かない…。でも、気持ちいいかも…)
矢吹可奈
………
北沢志保
………
矢吹可奈
……志保ちゃん、最近ちょっと無理してないかな…?
北沢志保
……してない。
矢吹可奈
嘘。いつも見てるもん。お姉ちゃんにはお見通しだぞー。
北沢志保
……ちょっとだけ、してるかも。
矢吹可奈
つらくなったり、苦しくなったらいつでも遠慮なく頼ってくれていいんだからね…。
矢吹可奈
私は、志保ちゃんの友達で、同じ劇場の仲間で……それに、お姉ちゃんなんだから。
北沢志保
お姉ちゃん、ね。失敗したらいつも私に泣きついてくるのはどこの誰だったっけ。
矢吹可奈
そ、それは…。
北沢志保
宿題を手伝ってあげたのも一度や二度じゃ済まないはずだけど。
矢吹可奈
ごめんなさい、いつもお世話になってます。だからもうそれ以上言わないでよ～…。
北沢志保
ふふっ。お姉ちゃん歴は私の方が長いんだから、まだまだ大きい顔はさせないわよ。
矢吹可奈
はーい、精進します…。
北沢志保
(まあでも、こうして気遣ってくれたのは…正直、嬉しかったかな)
北沢志保
(可奈に膝枕されながら、頭をなでてもらって…少しだけどリラックスできた気がする)
北沢志保
……ありがとう、可奈お姉ちゃん。
矢吹可奈
……えっ?志保ちゃん、今…!?
北沢志保
何も言ってないから。…幻聴よ、幻聴。
(台詞数: 50)