音無小鳥
「このお話は、私の秘蔵RECコレクションの一つになります。楽しんでね♪…グフグフw」
北沢志保
その日は、偶然にもプロデューサーさんが私の撮影に同行してくれた日でした…
北沢志保
プロ(志保お疲れ様。) 「プロデューサーさんこんな時間までありがとうございます。」
北沢志保
プロ(こんな遅く成るとは思わなかったからなぁ…事務所だ。ん?)
北沢志保
「どうしたんです?」プロ(カードキーが反応しない…) 「えっ?」プロ(停電か?)
北沢志保
「どうするんです?」プロ(裏口の鍵が有るからそっちから入ろう) 「えっ、でも…」
北沢志保
プロ(空模様が良く無いし、停電してる様だから列車も駄目だろう?) 「……」
北沢志保
プロ(むやみに帰宅しようとしても朝に成るだけだからね。) 「貴方のマンションは?」
北沢志保
プロ(近いは近いがあの周りは冠水し易いからな…なにココなら食料と毛布はあるから大丈夫さ。)
北沢志保
「…。」プロ(志保?あ…暗いの苦手だったか?…よし開いたぞ。)「それ、ピッキングでは…」
北沢志保
プロ(内緒な。ちょっと待ってろ、直ぐ戻る。)と先に奥へ行き3分程で私を迎えてくれた。
北沢志保
「何をしてたんです?」プロ(非常電源が無いか見て来たけど無かったなぁ。)「じゃあ…」
北沢志保
プロ(心配ないよ、ココなら色々あるから。先に事務室に…一緒に行くか。) コクッ…
北沢志保
私達は用具室に置いてあった、カセットコンロと懐中電灯を手にし事務室へと廊下を歩いた。
北沢志保
プロ(雨だ…酷い降りだな…)私が外を見ると雲は黒々しく今にも雷が成りそうに見えた。
北沢志保
プロ(志保は雷平気か?)「こっ子供では…無い…ので…」プロ(そうか…心配はないな?)
北沢志保
そう二人で話していた刹那…空が閃光に包まれ次の瞬間お腹の底を突く様な轟音が轟きました。
北沢志保
プロ(今のは大きかったなぁ…志保?大丈夫か?)「すっすみません…」
北沢志保
私は反射的に彼の背中にしがみ付いていました。プロ(今のは私も驚いたよ。…ん?志保?)
北沢志保
「…腰が抜けてしまって…」プロ(だよな。ほら背中に…)私は促されその背中に負ぶして貰った。
北沢志保
「すみません…」プロ(ん?)「背中を貸して貰って…」プロ(気にしない気にしない。)
北沢志保
プロ(志保は女の子なんだから、私は背中を貸して当然さ。)「…なんか悔しいですよ。」
北沢志保
「でも…」プロ(ん?)「何でも無いです。次の雷が鳴るまで事務室に早く行きましょうよ。」
北沢志保
プロ(ふぅ…)「重いと言ったらブチますよ。」プロ(いや……)「なんです?」
北沢志保
プロ(こんな軽い体でよくこなせるな…とな感心してしまうよ…)「仕事の事ですか…」
北沢志保
「それは、皆もして居る事ですし、当然ですよ。」プロ(そればかりでは無いだろ?)
北沢志保
「えっ?」プロ(こんな時位は私に身を預けなさい、体に力が入ると背負いづらいからなぁ…)
北沢志保
「すみません…」プロ(よっし、事務室だ。志保座れるか?)「あの…まだ…」
北沢志保
プロ(そうか…暫く志保をおんぶするか…何か話そうか?それとも歌か?)「じゃあ…歌を…」
北沢志保
プロ(ん。歌な…♪…♪♪…♪♪……♪…♪…♪。知ってるか?)「いいえ…続けて下さい。」
北沢志保
私は暫く彼の背中にしがみ付いて耳に響く声をずっと聴いていました。
北沢志保
もう座れる様に成っているけど…まだ内緒です。
音無小鳥
ううう……イイのは撮れたけど…こっ腰が抜けっぱなしよぉ~。
(台詞数: 33)