矢吹可奈
そういえば、ロコちゃんはどこに行ったの?
北沢志保
トイレに行ったまま戻って来ない。検死が終わった後に死体を覗きに行って、気分を悪くしたようね
矢吹可奈
ありゃりゃ…。
矢吹可奈
(…あれ?このゴミ箱に入ってるDVDって、もしかして未来ちゃんの…!?)
矢吹可奈
(どうしよう。未来ちゃんには悪いけど、中を確認してみようか…?)
矢吹可奈
(………ううん、やめておこう)
北沢志保
…それ、未来のDVDよね?内容を知っておかなくていいの?
矢吹可奈
うん。ここに映ってる内容がどんなものでも、未来ちゃんが人を殺そうとするはずがないもん。
北沢志保
…そう。
矢吹可奈
うん。
北沢志保
………
矢吹可奈
………?
北沢志保
…まあ、矢吹さんにならいいか。そっちから情報ももらってるし。
矢吹可奈
へっ…?
北沢志保
はい、私が見つけた証拠。
矢吹可奈
…これ、メモ?何か書いてある…。
矢吹可奈
『夜遅くにごめんね。ちょっと二人でお話しない?塞ぎ込んでるのってあんまり良くないからさ…
矢吹可奈
0時に私の部屋に来てくれると嬉しいな。大好きなアレを用意して待ってるね。みらい かすが♪』
矢吹可奈
これって、手紙…!?
北沢志保
文面だけ見れば、未来が誰かを呼び出していたという事になるわね。
北沢志保
まあ、肝心の呼び出した人物がまだ分からないんだけど…。
矢吹可奈
すごいよ!このメモ、どこで見つけたの!?
北沢志保
見つけた方法は後で説明する。もう捜査する時間はあまり残ってないと思うから。
矢吹可奈
そ、そっか。わかった。
矢吹可奈
【『誰かに宛てた手紙』を手帳に記録しました】
矢吹可奈
…あっ、でも、その…。
北沢志保
何。言いたい事があるならはっきり言って。
矢吹可奈
うん…その、水をさしちゃうみたいだけど、この手紙って本当に未来ちゃんが書いたものなの…?
北沢志保
つまり、私が捏造したものかもしれないって?
矢吹可奈
え、えっと…そうじゃなくても、犯人が書いたものかもしれないなー、なんて…。
北沢志保
…ふーん、思ったより考えてるんだ。
北沢志保
でも、これは間違いなく未来が書いたものよ。ほら、メモの最後の所を見て。
矢吹可奈
名前が書いてあるね。なんだかアイドルのサインみたい…。
北沢志保
本人はそう意識して書いたんでしょうね。こんな特徴的なサイン、あなたに書ける?
矢吹可奈
ううん、無理だと思う…。
北沢志保
私も無理。たぶん、本人以外の誰にもね。
矢吹可奈
(アイドルに人一倍憧れてた未来ちゃんの事だから、きっと何回も書いて練習したんだろうな…)
北沢志保
このサインが、未来本人がこの手紙を書いたって証拠。これだけじゃ不足?
矢吹可奈
…ううん、納得した。
矢吹可奈
【『未来のサイン』を手帳に記録しました】
矢吹可奈
疑うような事言ってごめんね。じゃあ私、そろそろトラッシュルームに戻るよ。
北沢志保
ええ。…残り時間は少ない。せいぜい後悔しないように行動する事ね。
矢吹可奈
うん、ありがとう。それじゃ!
北沢志保
(…伴田さんが戻って来るまでここを動けないし、これ以上の調査は無理そうね)
北沢志保
(誰かに頼るのは癪だけど、自由に動ける矢吹さんに調査を任せるしかないか…)
(台詞数: 45)