矢吹可奈
志保ちゃん!
北沢志保
矢吹さん?どうしたの、そんなに慌てて。
矢吹可奈
そ、それが…………
北沢志保
…なるほど。それで死体の持ち物を確認したい訳ね。
矢吹可奈
う、うん。
北沢志保
いいよ、ちょうど検死も終わったみたいだし。…豊川さん、入ります。
豊川風花
はーい。…あら、可奈ちゃん?
矢吹可奈
すみません、ちょっと確認したい事があって…。
北沢志保
未来のポケットや服の中に鍵って入ってませんでした?トラッシュルームの物らしいんですけど。
豊川風花
鍵?うーんと…見当たらなかったと思うけど…。
矢吹可奈
えっ、なかったんですか!?未来ちゃんが持ってるはずなのに…失くしちゃったのかなぁ。
北沢志保
失くした、ね。もっと可能性の高い理由があると思うけど。
矢吹可奈
えっ?それって…。
北沢志保
自分で考えたら。
矢吹可奈
えぇーっ!?ここまで言っておいてそんなのズルい!教えて教えておーしーえーてーっ!
北沢志保
ああもう、うるさいっ!
豊川風花
ま、まあまあ。鍵は見つからなかったけど、代わりにこんなものがポケットに入ってたよ。
北沢志保
これは、紙…いや、メモ?
矢吹可奈
何が書いてあるの?
北沢志保
くしゃくしゃで読みにくいな…ええと。
北沢志保
「小麦粉:100g、水:80g、塩:適量♪」……
矢吹可奈
どういう意味なのかな…?
北沢志保
さあ。
矢吹可奈
………
北沢志保
その泣きそうな顔でこっち見るのやめて…。
矢吹可奈
【『何かのメモ』を手帳に記録しました】
矢吹可奈
あの、未来ちゃんの…死体の様子を、見させてもらってもいいかな?
豊川風花
えっ、でも…。
北沢志保
聞いてなかったの?もう検死は終わったし、鍵も持ってなかったって。
矢吹可奈
うん、わかってる。でも自分の目でちゃんと見ておきたいんだ。
豊川風花
可奈ちゃん…。
北沢志保
…ハァ。わかった。ただし、私も傍に居る。また気絶されても困るからね。
矢吹可奈
…!ありがとうっ!
豊川風花
未来ちゃんはこのキッチンの先…シャワールームに居るよ。
矢吹可奈
はい…。
矢吹可奈
(………)
矢吹可奈
(………ああ)
矢吹可奈
(未来、ちゃん…。本当に、死んじゃったんだ…)
矢吹可奈
(…怖がってちゃダメ。私は未来ちゃんの死の真相を突き止めるって決めたんだから…!)
北沢志保
………
(台詞数: 40)