北沢志保
…プロデューサー、本当に今夜泊まってもイイのですか?
北沢志保
プロ(あぁイイよ。こういうことが有った後だ、志保のお母さんは倒れて入院してしまっているし)
北沢志保
プロ(弟さんは、隣県の親戚の家に預かってもらっているんだろう?)…はい。
北沢志保
プロ(そんな憔悴しきった状況の志保を一人家に帰す事は出来ないよ。)……。
北沢志保
プロ(ホラ、こういうの好きだったよな?)…え、この子私のクマちゃんに似てる。
北沢志保
プロ(前のロケの時に志保スポンサーさんからもらったよな?)はい、お気に入りならあげるよと
北沢志保
プロ(その時、私ももらっていたんだよ。) まぁ…プロデューサーかわいい。
北沢志保
プロ(志保の心を近くに感じていたくてね。)プロデューサー返事が返せませんよ…でも嬉しいかな
北沢志保
(プロデューサーがゆっくりと私の横に座って来た)プロ(少しは落ち着いたか…そうでもないか)
北沢志保
いいえ、貴方が私の傍に居てくれる…それで安心しています。
北沢志保
プロ(失踪した、親父さんがあんなカタチで見つかるとはなぁ…) うっ…くっ…
北沢志保
プロ(あぁ!すまない、志保うっかり…) いいえ、いつかは会いたいと思っていた父親ですけど…
北沢志保
私が判るのは、若い頃の父親の雰囲気だけですし…プロ(そうか…)
北沢志保
プロ(今夜はもう遅いから、寝なさいね…ナデナデ) 待って!…ぁ。
北沢志保
(私は立ち上がろうとした彼に後ろから抱き付いていた。)プロ(志保…どうした。)
北沢志保
(彼は困った顔をして私を伺ったようだが私は彼の顔を見ることすら出来なかった。)…かないで…
北沢志保
プロ(ん?) 行かないで…プロ(私は何処にも行かないよ?) ずっと私の傍に居てくれます?
北沢志保
プロ(志保…)(彼は困った顔をしながら、自らの胸に私を引き寄せてくれました…)
北沢志保
プロ(ホラ、私の心臓が動いているだろう?だから心配ないさ。)
北沢志保
(そう語ってくれた彼の体は暖かく…ゆっくりと打つその鼓動は私に安心を与えてくれました。)
北沢志保
プロ(落ち着いたかな?)すみません、取り乱してしまって…プロ(イイよ、さっ寝なさいね)
北沢志保
あの…プロ(ん?)私が寝るまで傍に居てくれませんか?
北沢志保
プロ(ああ、イイよ。添い寝してくれと言われないで安心したよ。)
北沢志保
まぁ…プロ(ナデナデ…安心して寝なさい。私はいつ迄もいるから…)
北沢志保
(そう言われた私はそれ迄の緊張が解き放たれたかの様に直ぐに眠ることができた。)
北沢志保
(そして、いつ迄も彼の手を握り続けていた…)
(台詞数: 26)