北沢志保
可奈、しっかりして!可奈っ!!
矢吹可奈
………………。
北沢志保
(よし、脈が戻ってきた…!でもまだ呼吸は止まってる、早く人口呼吸しないと。……でも)
矢吹可奈
………………。
北沢志保
(……迷ってる暇はないか。可奈、ごめん…!)
矢吹可奈
ーーコフッ、ゲホッゲホッ!
北沢志保
可奈!?よかった、気がついて…!
矢吹可奈
ゲホッ…あれ、志保…ちゃん…?
北沢志保
待って、動いたら駄目。呼吸が落ち着くまでは安静にしてなさい。
矢吹可奈
…うん。そっか、私溺れちゃったんだね…。
北沢志保
……可奈?あなた、もしかして記憶が戻ったの!?
矢吹可奈
そう…なのかな。本を取ろうとして脚立から落ちて、そのあとの記憶はぼんやりしてるけど…。
矢吹可奈
でも、なんとなくだけど志保ちゃんがずっと一緒にいてくれてたのはわかるよ。えへへ、ありがと♪
北沢志保
まあ、懐かれちゃってたからね。何で私なのかはよくわからないけど。
矢吹可奈
それは…志保ちゃんが、志保ちゃんだからじゃないかな?それで、私は私だったから。
北沢志保
…ふふっ。何よそれ、意味わからないし。
矢吹可奈
むー、笑うなんてひどいー!私なりにちゃんと答えたのにーっ!
北沢志保
答えになってないから、それ。……あと、可奈。
矢吹可奈
なに?
北沢志保
……おかえり。
矢吹可奈
……うん、ただいま。
(台詞数: 21)