矢吹可奈
志保ちゃん、今のダンスどうだった!?
北沢志保
まだちょっと遅いわね。今のターンをもう少し早く、そのあとのステップもつまづかないように。
矢吹可奈
うーん、そっかー。もっと練習しないとダメだね…。
北沢志保
でもだいぶ上達してきたんじゃない?この調子でいけば、すぐに皆と合わせられると思うし。
矢吹可奈
そ、そうかな?えへへ…志保ちゃんに褒めてもらえるとやっぱり嬉しいな。
矢吹可奈
よーし、頑張るぞー!もう一回初めからやってみるね!
北沢志保
ーーストップ。今のところ、手はもっと上。腰はもう少し引いて、足も間隔を広く…。
矢吹可奈
……えへへっ。
北沢志保
…何よ、いきなり笑い出して。気持ち悪い。
矢吹可奈
あはは…ごめんね。志保ちゃんが私に付き合ってくれてるのが嬉しくて、つい。
矢吹可奈
早く皆に追いつかなきゃって気持ちばかり焦って、私一人じゃくじけちゃってたかもしれないし…。
矢吹可奈
だから、志保ちゃんが一緒にレッスンしようって言ってくれたとき、すごく嬉しかったんだよ?
北沢志保
あれだけ暗い顔してれば誰だって気づくわよ。ああ、またバカなこと考えてるんだなって。
矢吹可奈
むー、志保ちゃんひどいよ。私だって真剣に悩んでたのにー!
北沢志保
それが余計だって言ってるの。一人で悩んで自分の中に抱え込んだって何も解決しないでしょ。
矢吹可奈
…でも、迷惑じゃないかな?ただでさえ私が足引っ張ってるせいで遅れてるのに…。
北沢志保
そう思うならなおさら上達するための努力をしなさいよ。迷惑なんて考えてる暇があるならね。
北沢志保
それに、あなたのレッスンに付き合うくらいで私が迷惑に思うわけないでしょう。
北沢志保
あなたが挫けそうな時は私が支えてあげる。だから遠慮なく頼りなさいよ。……仲間、なんだから。
矢吹可奈
………ふぇっ。
北沢志保
可奈…?もう、なんで泣いてるのよ…。
矢吹可奈
ぐすっ…ごめん、ね。でもなんだか…えぐっ、すごく…嬉しくって。
北沢志保
…はぁ、しょうがない。泣き止むまで休憩にしましょう。何か飲み物買ってくるから待ってて。
矢吹可奈
…あの、志保ちゃん。
北沢志保
何よ?
矢吹可奈
…………だいすき。
北沢志保
…………はいはい。
(台詞数: 27)