北沢志保
(ガンッ、ガンッ、バキッ!)…チッ、思ったより時間がかかったな。ヤツはもう脱出したか…。
矢吹可奈
…………。
北沢志保
…ほう?逃げなかったのか。クク、よほど仇を取りたいと見える…。
矢吹可奈
……違うよ。確かに、あなたのことはすごく憎い。でも…それは違うんだって彼女が教えてくれた。
北沢志保
(…何だ?コイツ、さっきと雰囲気が違う…?いったい何があった?)
矢吹可奈
…思い出したんだ、昔の約束を。私とお姉ちゃんで防衛軍に入って、地球を…宇宙を護るって。
北沢志保
宇宙を、護る…?ハッ…ハハハッ、ハハハハハハハハッッ!!!
北沢志保
笑わせるな。私一人にも勝てない貴様が、いったい何を護れるというんだ?
矢吹可奈
そうかもしれない。私一人じゃ何もできないかもしれない。……でも。
矢吹可奈
ガナハ隊長は私の命を救ってくれた。宇宙の平和を願って、その想いを託してくれた。
矢吹可奈
ミズキちゃんは私に道を示してくれた。前を向いて歩けるように、そっと背中を押してくれたんだ。
矢吹可奈
…正直に言って怖いよ。戦うのが怖い、誰かを傷つけるのが怖い、死ぬのだって嫌だ。…それでも。
矢吹可奈
もう私は一人じゃない。抱えきれない想いを、いっぱい…いっぱいもらったから!だから戦える!
北沢志保
…………。
矢吹可奈
もう迷わない。私はあなたを倒します。皆を護るために…そして、一歩でも前に進むために!
北沢志保
……くだらないよ、お前。想いも、目的も、そんなものはただ刃を鈍らせるだけだ。
北沢志保
来い、ルーキー。そして思い知れ…お前の意志がどれだけちっぽけで矮小で、非力なものなのかを!
矢吹可奈
もう、ルーキーじゃないっ!私は、戦士だー!!
北沢志保
…そうか。ならば来い、戦士ヤブキ!そのちっぽけな信念で、私を撃ち破ってみせろッ!!
(台詞数: 19)