舞浜歩
タタン!タン!タ!タン!キュキュッ!キュッ!
舞浜歩
タンッ!!
舞浜歩
ハァハァ……ふぅ
舞浜歩
こんなとこかな?あとは、「Beat the World!!」だけかぁ。遅いな、真。
舞浜歩
そして、こんな時に携帯は忘れてきちゃうアタシ。ついてないなぁ。
舞浜歩
しっかし、暑いなぁ。エアコンが入っているのに、この気温かよぉ
舞浜歩
げ、スポドリなくなっちゃった。ま、いっか。
舞浜歩
しょうがない。真が来るまで、「Beat the World!!」のソロ練習やるか。
舞浜歩
……ふぅ
舞浜歩
キュッ……キュッ……キュッ……キュッ……
舞浜歩
キュキュッ!タタン!キュキュッ!タタン!キュキュッ!タタン!タタン!!
舞浜歩
キュッ…キュッ……(よし、イントロはバッチリだ。ソロパートは歌に集中して)
舞浜歩
キュッ…キュッ……(次は真のソロパート。ここで、いったん立ち位置を変えて、ん?)
舞浜歩
タン…タタンキュッ…タン…タタンキュッ…(鏡に映るアタシの隣にだれかいる……?)
舞浜歩
キュッ…キュッ…キュッ…キュッ…(マイガー!幽霊!?ここに出るって聞いてないよー!?)
舞浜歩
キュッ…キュッ…キュッ…キュッ…(いや、違う、あの髪型、あの顔立ちは)
舞浜歩
タンタタンタンキュッ!タンタタンタンキュッ!タンタタンタンキュッ!タンタタンタンキュッ!
舞浜歩
ダンッ!!(昔の、小学生のアタシだ)
舞浜歩
キュッ!…キュッ!…キュッ!…キュッ!…(ああ、友達に話しかけられないでいる。)
舞浜歩
キュッ!…キュッ!…キュッ!…キュッ!タァン!(まだ、ダンスに出会ってなかった頃だ)
舞浜歩
キュッ!…キュッ!…キュッ!…キュッ!(あれ、いつの間にかダンスを習い始めた頃の私に?)
舞浜歩
キュッ!…キュッ!…シュッ!…シュッ!バッ!(ははっ、楽しそうに踊ってる。)
舞浜歩
キュッ!キュッ!キュッ!キュッ!(この"楽しい"って気持ちを忘れていないのは幸せだな)
舞浜歩
キュッ…キュッ……(おっと、次は留学中のアタシだ。はは、これまでと比べるとすごい髪色だ)
舞浜歩
キュッ…キュッ……(でも、これで正解だったんだよな)
舞浜歩
(ストリート系の本場で、ダンスの腕なんてまだまだだった私が目立つベストな方法だった)
舞浜歩
(はは、ボディーランゲージで一生懸命話してる。ホント、みんないい奴だったな)
舞浜歩
(そして、とうとう765プロに入ったアタシだ。お、緊張してる緊張してる)
舞浜歩
(真にエレナ、海美に響。ダンスの色々な幅を知ることが出来た)
舞浜歩
(特に真とはことあるごとに一緒に踊ってる。へへ、楽しい毎日だよな)
舞浜歩
(そして……あれ?これは、誰だ?あ、奥のほうにアメリカの友達がいる)
舞浜歩
(黒くて長い髪……整った身体……でも、この動きは間違いなく)
舞浜歩
タァン!
舞浜歩
(誘われている……?)
舞浜歩
タァン!キュキュッ!タタン!キュッ!……バッ!
舞浜歩
(す、すごい、キレもリズムも、全て……。踊りたい……私もあんな風に……!)
舞浜歩
私もっ!
舞浜歩
私もっ!あ、あれ……?
舞浜歩
『良かった!歩!気づいたね!』
舞浜歩
真……?あれ、さっきまで私、ソロ練習を……
舞浜歩
『熱中症だよ。まったく歩ったらエアコンが壊れた部屋で練習するなんて無茶にもほどがあるよ』
舞浜歩
そう……だったんだ
舞浜歩
『まぁ、遅れてきたボクにも責任はあるんだけど。ああ、歩はそのまま横になってて』
舞浜歩
うん、ごめんな。
舞浜歩
『そういや、さっき何かつぶやいてたよ。踊ってみたいって』
舞浜歩
え?……ああ、そうだね。
舞浜歩
『なんか好いステップを夢で見たんなら、僕にも教えてよ。あ、でも今は安静にしててよね』
舞浜歩
そんなんじゃないよ、ただ
舞浜歩
ダンス、もっと続けたいなってだけ。
(台詞数: 49)