悪魔との契約
BGM
TOWN_RMX
脚本家
平沢ヒラリー
投稿日時
2014-06-04 01:54:51

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如月千早
私、如月千早は無名のアイドルだ。ちっぽけな事務所にはプロデューサーもおらず、
如月千早
私達所属アイドルは、レッスンの為のレッスンを行う毎日。
如月千早
こんな事をしていても、なんの意味もない―そんなことをふと思っていた時、あの男に出会った。
如月千早
悪魔、ですって?
如月千早
男「そうだ。お前の願いを一つだけ叶えてやろう。」
如月千早
男「その代わりお前が大切にしているものを少しだけ貰うことにする。」
如月千早
バカバカしい....
如月千早
そう思いつつも、何故か頭の中で願い事を考える自分がいた。これも、悪魔の力だろうか。
如月千早
(優を生き返らせて....いやダメね、悪魔なら事故に遭った姿のまま生き返らせるかも。)
如月千早
(手っ取り早くお金....これもダメ。事故に遭って慰謝料で大金を貰うなんて羽目になるかも)
如月千早
(そうだわ、これなら....)
如月千早
私と、私の仲間のアイドル達を有名にして。
如月千早
ただし真っ当な方法で。誰も貶めず、正当な、成長を実感しながらゆっくりとでも確実に。
如月千早
悪魔「難しい事を言うな....まあいい、なんとかなるだろう。」
如月千早
悪魔「その代わり、約束の物はいただくぞ。」
如月千早
さて、どうなるかしら....とりあえず今日はもう寝ましょう。
如月千早
翌日、事務所に行くと珍しく上機嫌な社長に会った。
如月千早
社長「如月君、いい知らせだ。今日から君達にプロデューサーがつく事になったよ。」
如月千早
本当ですか!....あれ、あなたは?
如月千早
それは、正しくあの悪魔だった。願いを叶える為にこんな真似をしたらしい。
如月千早
プロデューサーが来て以来、私達はレッスンだけでなく営業や小さな仕事もこなすようになった。
如月千早
本当に、地道な営業ばかりね。宣材写真とプロフィール記入ばかり....
如月千早
でも、たしかにお仕事は増えている。以前よりずっとマシになってるわ。
如月千早
たしかに、真っ当な方法で、願いを叶えてくれそうね。....大切な物は無くなったけど。
如月千早
さて、プロフィール記入はこれでいいかしら?
如月千早
あ、いけない。記入ミスがあるわね。
如月千早
上から73....じゃなくて、72センチ....と。

(台詞数: 27)