木下ひなた
はぁ...
木下ひなた
P(ひなた...落ち込んでるな。 まぁ、無理もないか。)
木下ひなた
P(今日は三者面談のためにひなたの実家からおばあさんが来るはずだった。)
木下ひなた
P(しかし、ちょうど梅雨入り時の豪雨の影響でおばあさんが来れなくなってしまったらしい。)
木下ひなた
P「ひなた、落ちこんでても仕方ないさ。」
木下ひなた
そうだねぇ...、仕方なしとは言っても、ばぁちゃんと一緒に写真撮りたかったよぉ...
木下ひなた
P「とりあえず、明日なら晴れるらしいし、大丈夫そうじゃ...」
高木社長
?「ひなた、かかぁから手紙、届いてるべさぁよ!」
高木社長
P(あまりの突然の出来事だった。)
高木社長
P(大雨のなか、モリとふんどし一枚の筋骨隆々の男が、乗ってる車の横に立っていた。)
高木社長
P (雨にうたれ、びしょ濡れになりながらもモリを担ぐその立ち姿はまさに...)
高木社長
P「ぽ、」
木下ひなた
P「ぽ、ポセイドゥン!!!?」
木下ひなた
どっ、どうしたんだい?プロデューサー!!
木下ひなた
P「こっ、後部座席の窓に...ポセイドンが!!」
木下ひなた
ポセイドン?「ひなたぁ、ちぃっと見ない間に大きくなったべなぁ!!」
木下ひなた
あっ、おじちゃん、久しぶりだねぇ!
木下ひなた
プロデューサーに紹介するねぇ、この人はあたしのおじさんだよぉ。
高木社長
ひなた伯父「あっ、どうも。ひなたがいつもお世話になっでます。」
高木社長
P「うっす...こちらこそお世話になっております。」
高木社長
ひなた伯父「あっ、これ。 オホーツクの方で取ってきたカニでず。 どうぞ。」
高木社長
P「あっ、ありがとうございます...。」 (カニがメッチャ動いてる...。)
木下ひなた
しっかし...確かおじちゃん北の海に漁に行ってたんじゃないのかい?
高木社長
ひなた伯父「あれだべ、オホーツク行ったら訳わかんね船とドンパチになってな?」
高木社長
ひなた伯父「とりあえず捕るもん捕って東京さまで泳いできたんだべ。」
高木社長
P(もうポセイドンそのものやんか...)
高木社長
ひなた伯父「そうそう、ひなたにかかぁから手紙預かってきてっから今から読むべさ。」
高木社長
『拝啓 ひなたへ。』
木下ひなた
『ひなた、お前さんが東京さ行ってからもうだいぶ経つねぇ。』
木下ひなた
『ばぁちゃんはなまら不安だったんだべさ。 東京は広くて危ないからねぇ。』
木下ひなた
『だけど私の孫がアイドルさなるってのは、何だか不思議な気分でねぇ。』
木下ひなた
『ひなたが元気に歌ってると、ばぁちゃんも畑仕事を毎日、頑張れるんだわぁ。』
木下ひなた
『ひなた、健康には気を付けて、頑張るんだよぉ! ばぁちゃんより』
木下ひなた
ばぁちゃん...うっ...ううっ...。
高木社長
『追伸 ひなたの送ってくれた一眼レフかい? ありゃどういう道具なんだい?』
高木社長
『とりあえず、畑を荒らすイノシシに投げつけたけど、パシャってなるだけだべ。』
木下ひなた
P「...孫娘のくれた物をイノシシに向かって投げつけるおばあさんって...」
高木社長
ひなた伯父「かかぁは使い道がわからないと、イノシシに投げる癖があるから仕方ないべ。」
高木社長
P「まぁ...それはともかく、ポセイ...ひなたの伯父さん、ありがとうございました!」
高木社長
ひなた伯父「んだ、じゃあカニはみんなで食べてけろ。」
木下ひなた
ひなた伯父「ひなたも、健康には気を付けて、アイドル頑張るべさ。」
木下ひなた
ありがとうねぇ! おじちゃん!
高木社長
ひなた伯父「プロデューサーの兄さん、ここで、さよな...」
高木社長
警察官「おい、そこのお前、通報が入ったのでちょっと署までご同行願おうか?」
高木社長
ひなた伯父「ひなた、かかぁ...」
高木社長
ひなた伯父「ひなた、かかぁ...I'll be back!」
木下ひなた
おじちゃぁぁぁん!!!!
木下ひなた
P「...ターミ〇ーターオチか...。」
(台詞数: 48)