木下ひなた
う~ん。えっと、それからあれがこうなってたんだべ?それからあとこのみさんが…
音無小鳥
あらひなたちゃん。戻って来て早々どうしたの。もしかしてまだ冬休みの宿題が終わって無いとか?
木下ひなた
あ。ち、違うべ?ただうまく書けないというか、どう書いていいかわかんないというか…
音無小鳥
書けないって、何を…ま、まさかひなたちゃん!?
音無小鳥
(だ、ダメよ!ウスイ=ホンの執筆だなんて、あなたにはまだ早すぎるわ!)
音無小鳥
(あ、でも。純粋な子が堕ちていく様というのも悪くはないわね、私にもあんな時期が…)
木下ひなた
こっちで起きた事をばあちゃんに手紙でお知らせしようと思ったんだけど、書く事が多すぎてねえ。
二階堂千鶴
なるほど、色々あり過ぎるくらいありましたものね…ん、音無さんどうしましたの?
音無小鳥
ううん、何でもない。ちょっと、穴掘って埋まって来るわ…
木下ひなた
琴葉さんが家に来て「始業式まで帰ってきちゃダメ」と言われた時はびっくりしたよお。
二階堂千鶴
期せずして始まった『765プロ最強料理人決定戦・魔界篇突入』の時ですわね。
二階堂千鶴
裏番組の『ジュリア秘境探検隊~北上家の大掃除』も年末らしいスペクタクルでしたわ。
木下ひなた
亜美シショーと真美センセはありのままに起こった事を話すように書けって言ってたけんど。
二階堂千鶴
そうですわね…では、こう書いてみてはいかがですの?
木下ひなた
え?
木下ひなた
「拝啓・おばあちゃんへ。具合はどうですか、あたしが行く時は大丈夫のように見えたけど。」
木下ひなた
「こっちに着いて事務所に来た時、つい『ただいま』って言っちまったよ。家じゃねえってのに。」
木下ひなた
「そしたら小鳥さんが笑顔で『おかえり』って言ってくれて。」
木下ひなた
「なんか、帰省した時の婆ちゃんみたいだって言ったら落ち込んでたけど、どうしてかねえ?」
木下ひなた
「その後久しぶりに会った事務所の皆から、色々すごいお話を聞きました。」
木下ひなた
「あたしが帰省してる間、事務所は大騒ぎだったようです。あ、悪い話じゃねえよ?」
木下ひなた
「その事を手紙に書くつもりだったけど、多すぎてとても文章には出来ません。」
木下ひなた
「だから、この次帰省した時の土産話に取っておくことにします。楽しみにしておくれよ?」
木下ひなた
「それじゃこれからもお仕事、頑張っから。村の皆にもよろしくね?ひなたより」
木下ひなた
「追伸~生っすかの美奈子さんのおせち、作り物じゃねえから。あれはガチだもん。」
木下ひなた
「決して爺ちゃんの言うようなヤラセじゃないべ?それだけは言っとくわ。」
木下ひなた
よし、と。ありがとうね、千鶴お嬢さんのアドバイスのおかげでうまく書けたよ。
二階堂千鶴
どういたしまして。定期購入の御礼状で書き慣れて、じゃないセレブならではのスキルですわ!
音無小鳥
終わった?なら、プロデューサーさんもそろそろ帰って来るし、皆でお昼ご飯でもどう?
木下ひなた
あ、プロデューサーが来るのかい、なら…って、すごいご馳走だねえ!ほんとにいいのかい?
音無小鳥
遠慮せず好きなだけどうぞ…年末年始の後始末も兼ねてるんだけどね。
木下ひなた
へ?なんだいそりゃ。
二階堂千鶴
ま、その辺は食べながらゆっくりとお話致しますわ。それじゃ、あらためまして…
音無小鳥
今年もよろしくね、ひなたちゃん。
木下ひなた
うん。よろしくねえ小鳥さん。それから、千鶴お嬢さんも。
二階堂千鶴
お二人共、よろしくお願い致しますわ…おや、足音ですわ。どうやらお帰りのようですわね。
音無小鳥
それじゃひなたちゃん、出迎えてあげてね?
木下ひなた
あ、あたしがかい!?えっと、まだ心の準備ってもんがちょっとその…
二階堂千鶴
何言ってますの、ほら早く…って、あ。お、お疲れ様ですわプロデューサー…
木下ひなた
プロデューサー、その…帰省さしてくれて、どうもありがとう。戻ったよ…
音無小鳥
こらこら。照れてないできちんと言わなきゃ駄目でしょ。帰ってきた時は?
二階堂千鶴
それと、帰ってきた人をお出迎えする時と。新年のご挨拶もですわ。
木下ひなた
あ。えっと、えっと…。ただいま、プロデューサー。それと…
木下ひなた
お帰んなさい、プロデューサー!あたしまた頑張っからね。今年一年、よろしくお願いするよ?
(台詞数: 44)