木下ひなた
ありゃ、また失敗かい?お兄さん、料理下手だねえ。
横山奈緒
つーか、油にビビリすぎや。向いてへんのとちゃう?
二階堂千鶴
お母さんただいま…って、また来てるんですの!?
木下ひなた
あっ千鶴お嬢さん、お帰んなさい。お仕事は終わりかい?
横山奈緒
お邪魔してまーす。お仕事、お疲れ様です。
二階堂千鶴
全くもう、いつからここはアイドルの溜まり場になったんですの?ごめんね、お父さんお母さん…
横山奈緒
まあエエやないですか。それに今日は遊びに来ただけでもないんですよ。
二階堂千鶴
あら、何か用がありましたの?
横山奈緒
今そこで千鶴さんのお父さんと喋ってる兄ちゃんを案内してきたんです。
木下ひなた
千鶴お嬢さんとことこ行くって言ったら、社長が連れてけって言っただよ。
二階堂千鶴
は?げっ、あの方は…なんで来てるんですの!?
横山奈緒
一体どなたです?アイドルにオトコって、あんま関心せんですけど。
二階堂千鶴
ちょっと失礼しますわ…お父さんごめんね、この人と話があるの。いい?
二階堂千鶴
うん、ちょっと外出てくるから…あなた方、早く帰りなさいましね?
木下ひなた
ありゃ千鶴お嬢さん、どこ行くんかね?
横山奈緒
大丈夫かいな。最近千鶴さん売れてきてるし、スキャンダルとかじゃなきゃエエけど。
二階堂千鶴
…さて。どういうおつもりですの?わざわざこんな所まで。
二階堂千鶴
…気が早いとか以前の問題ですわ!何ですの、未来の義父義母にご挨拶って!
二階堂千鶴
え、あの言葉遣い?そうですわ、これはキャラ作り。ま、最近はむしろこっちが楽ですけど。
二階堂千鶴
別に深い意味なんてありませんわ。この方がキャラが立っていいかと思ったからですわよ。
二階堂千鶴
…ええ、そうですわ。本当のわたくしはセレブなんて物からはかけ離れた存在。
二階堂千鶴
自分の部屋もないような家で、朝から晩までずっと働いてる両親の元で育ちましたの。
二階堂千鶴
お調べの上に実際にご覧なら、もう充分お分かりでしょう?わたくしがあなたに相応しく無いって。
二階堂千鶴
え?…まさか。両親を恥じた事など、あるわけないですわ!むしろその逆。
二階堂千鶴
自分達の仕事に誇りを持っていて、どんな小さな注文でも丁寧に応える人達ですもの。
二階堂千鶴
そんな両親を尊敬出来ないはずが無いでしょう?…恥ずかしくてまともには言えませんけどね。
二階堂千鶴
わたくしがアイドルとしての仕事に常に全力で取り組んでいるのも、両親を見ていたからですわ。
二階堂千鶴
どんな小さなお仕事でも、手を抜かず最善を尽くす。それが二階堂家の教えですわね。
二階堂千鶴
さ、お話はもういいでしょう?そろそろ…え、今ので決心がついた?
二階堂千鶴
は?どこをどうしたらそうなるんですの?ですからね。わたくし、お付き合いするつもりは…
二階堂千鶴
いやその、諦めないっていわれましても…うう。一度じっくりお話を?
二階堂千鶴
…はあ、分かりましたわ。そこまで言うのなら、お食事くらいはお付き合いしますから。
二階堂千鶴
ええ、ではお気を付けて…やれやれ、強引ですこと。この辺は妹さんにそっくりですわね。
二階堂千鶴
…まあ、正直悪い気はしないかもしれませんわね。ここまで熱心に言われると。
二階堂千鶴
って、アイドルが何言ってるんですの!?ダメですわ、絶対に!
二階堂千鶴
と、とにかく明日はわたくしのセレブっぷりを見せつけてやらないと!おーっほっほっほ…
二階堂千鶴
お父さんお母さん、ただいま。何かない?
木下ひなた
あ、お帰んなさい。コロッケ食べるかい?
横山奈緒
あの兄ちゃんがこさえたもんやさかい、味は保証出来んけどな。
二階堂千鶴
まだいたんですの。早く帰りなさいな、日が暮れますわよ?
木下ひなた
あれ、プロデューサーから聞いてないんかい?
横山奈緒
今日の私の誕生日会、ここでやることになっとるんやけど。
二階堂千鶴
…は?
木下ひなた
皆が集まれて、美味しいもの食べられるお店って言ったらここがいいって事になってねえ。
横山奈緒
まあ来れん子も結構おって、少人数ですから。あ、お父さんお母さん、ぼちぼち皆来ますんで。
木下ひなた
よろしくお願いします。おお、すごく美味しそうだねえ。
横山奈緒
こりゃ楽しみやな!お、恵美にプロデューサーさん。飲みもん買ってきてくれた?
木下ひなた
あたし、上に運ぶの手伝うよぉ。
横山奈緒
えへへ、こういうの悪くないなぁ〜。
二階堂千鶴
…ま、いいですけどね。プロデューサー、わたくし他の子を迎えに行ってきますわ…
(台詞数: 50)