水瀬伊織
ムキー!!誰よ!私が楽しみに取っておいたプリン食べやがったのは!!
天海春香
ちょ、ちょっと…いきなり大声出さないでよ!びっくりするでしょ!
水瀬伊織
これが大声出さずにいられるか!絶対犯人を見つけて、この世の苦痛という苦痛を味あわせてやる!
如月千早
おやおや…随分とご立腹のようですねぇ。何か、ありましたか?
天海春香
それがさぁ…。何か急に伊織が発狂し出しちゃって困ったよ。
水瀬伊織
ちょっと!ちゃんと説明しなさいよ!これよこれ!プリン!私のなのに誰かが食べたのよ!
如月千早
…そちらの空になったプリンの容器、少し拝見してもよろしいでしょうか?
水瀬伊織
ほらっ!勝手に見なさいよ。こんなのみてどうするってのよ!
如月千早
おやおや…これはまた、とても上品とは言えない食べ方をしたようですねぇ…。
天海春香
確かに…かき集めればもう一口分はありそうな感じだね。
如月千早
妙ですねぇ…。私達女の子にとって、こんなにも魅力的なデザートだというのに…。
水瀬伊織
そうよ!私なら、もっと上品に、華やかにできるはずだったのに!
如月千早
ええ…。気がかりです。犯人はなぜ、このような食べ方をしたのでしょうか?
天海春香
誰かお下品な人が食べちゃったとか??
如月千早
それは考えにくいでしょう。我が765プロは、みな礼儀がキチンとしておりますから…。
水瀬伊織
う〜ん…物理的にもう食べられなかった、とか?
如月千早
ええ。私もそうだと思います。この容器はそれを物語っているように感じられます。
天海春香
え〜?そんなことってあるかなぁ?おやつは別腹じゃない?
如月千早
そうなのですが…。1つ、思い当たる事が。
水瀬伊織
なによ?
如月千早
春香。今日の昼、あなたは外食をしていましたね?
天海春香
えっ?う、うん。そうだけど…。
如月千早
先ほど亜美真美に伺いました。そこであなたは彼女らの食べ残しを食べた、そうですね?
天海春香
食べた、食べたよ…。二人分…。
如月千早
食べ過ぎだと、忠告したい所ですが、ここは置いておきましょう。
如月千早
そこで亜美真美は、あなたの「もう流石に食べられない」といった旨の発言を聞いています。
天海春香
そ、それが何だっていうの…?
如月千早
ここであなたは物理的にお腹一杯だった、という条件を満たしたことになりますねぇ…。
天海春香
そ、そんなこと言ったら亜美真美だって…!
如月千早
そうですねぇ…。しかし、これを見て下さい。
水瀬伊織
プリンの空の容器が2つ…?
如月千早
亜美真美が先ほど食した物です。これは多くの人が目撃しているでしょう。
天海春香
くっ………!
如月千早
それに二ヶ月前に起きたある事件、覚えていらっしゃいますか?
水瀬伊織
二ヶ月前…………あっ!
如月千早
そうです。伊織、あなたが春香の買ってきたシュークリームを誤って食べてしまった事件ですよ。
如月千早
春香…あなたはこの事を、随分と根に持っていたようですねぇ?
天海春香
そ、それが何なの?だから私が仕返しに伊織のプリンを食べたって言うの?
如月千早
ええ…。犯行に及ぶには充分な動機だとおもいますが…。違いますか?
天海春香
……知らなーい!知らないもん!第一たかがデザートでこんな大騒ぎ……
如月千早
口を慎みなさぁい!!!!
如月千早
残念ながら…この世に食後のデザートより価値のある物なんて、ありませんよ…。
天海春香
ぐ、ぐぅぅ…………。そうだよ、私が食べたんだよ!伊織が、伊織が全部悪いんだ…!
如月千早
春香…。あなたは最近、送り主不明の差し入れをよく食べていましたねぇ。
天海春香
あぁ…。たまに冷蔵庫に入ってるよね。
如月千早
その差し入れ…あなた以外が食べているのを見たことがありますか?
天海春香
そういえばない……。も、もしかして…っ!?
水瀬伊織
………。
如月千早
そういうことですよ…。さぁ、続きは社長室で…。行きますよ、春香。
天海春香
ぐぅぅ…。ごめん、ごめんね伊織……。私、罪を償ってくるよ…!
(台詞数: 50)