星井美希
よぉし。そろそろ本気で眠りそしてハニーの夢を見て至福の一時を過ごすことに尽力するの。
星井美希
三度目の正直、今こそ誰にも邪魔されず夢の中で二人っきりのシュガーな時間を過ごすの!
星井美希
まあ、既にそんな夢が叶わないことはサムネイル的にわかってるけどね。
星井美希
まあ気を取り直して寝るの。ハニーを探しにドリーミングなの!ぐっない!
星井美希
へい!ハニーどこにいるの?
如月千早
あら美希、何か探し物?
星井美希
あ、千早さん!ハニーを探して三千里なの。
如月千早
なるほど、それはとても見つけにくそうね。
星井美希
むー、そうなの。机の中も鞄の中も探したけれど見つからないの。
如月千早
それはそうと私と踊らない?ポロロンポロロン
星井美希
………………ウェイクアッ
星井美希
今度はあろうことか千早さんが夢に介入してきたの。しかも今度は井上陽水だったの。
星井美希
まあ、実際ハニーと逢える権利と陽水さんと踊れる権利どっちが欲しいか聞かれたら迷うよね。
星井美希
でも今はそんなんいらないから早く寝るの。今度は千早さんの話には耳を貸さないの。ぐっない!
星井美希
さあてハニー。早くミキと逢い引くのー。どこなのー。
如月千早
ちなみにさっきの曲はご存じの通り陽水さんの「夢の中へ」なんだけど、ミキと通じる所があるわね
如月千早
この曲の真意、一言で言えば「あまり頑張りすぎないで」という事だと解釈しているのだけど、夢を
星井美希
………………メザマーシ
星井美希
危ない危ないちょっと興味深かったの。流石にそろそろ看過できないの!直接文句たれてやるの!
星井美希
(千早さん、聞こえる?ちょっと八つ当たりされろなの!)
如月千早
(何、こんな時間に?今入浴中でさらに厳密に言うと洗髪中なのだけど……)
星井美希
(どうもこうも無いの!ミキの夢で夢に関する曲のうんちく垂れるななの!ばーかばーかなの)
如月千早
(ちょっと、そう言うこと言われると普通に傷つくから止めて)
星井美希
(あ、ごめんなさいなの。千早さんいいこいいこ。じゃなくて、千早さん今夢枕に立ってたよね?)
如月千早
(何いってるのよ。いくら私でもミキの夢で竪琴弾きながら陽水さん歌うほど暇じゃないわよ)
星井美希
(ほら、事細かにミキの夢の内容を知ってるのが証拠なの!やっぱり邪魔してたの!)
如月千早
(ねえ美希、その話長くなる?春香待たせてるから早く出浴したいのだけど)
星井美希
(あ、そういえば春香がそっちお世話になってたんだね。てかややこしいから一緒に入っててよ!)
如月千早
(え、狭いじゃない。てか入浴中に何話したらいいか分からないしあんまりメリットは無いし)
星井美希
(真面目に取り合うななの気持ちの悪い!イチャイチャするのは勝手だけど色恋の邪魔やめて!)
星井美希
(あ、それはそうと、この後二人で何するつもり?わりと気になるの。野次馬根性なの!)
如月千早
(え、別に特別なことするつもりは無いわよ。普通にネタ合わせしてから寝るつもりだったし)
星井美希
(えー、せっかく二人きりなのに仕事の話とかつまんないの。そんなんだから千早さんもてないの)
如月千早
(私達の話はどうでもいいでしょ?結局何の用事なの?)
星井美希
(あ、そうそう。実はかくかくしかじかで)
如月千早
(等脚台形等脚台形ベンガルヤマネコベンガルヤマネコ…と、なるほどね。夢に悩まされてたのね)
如月千早
(夢と言うのは基本的に自分のがつくりだした空間なのだから、美希にはちゃんと制御できるわよ)
星井美希
(簡単に言うけど、制御しようとしてもう随分な目に会っちゃったの。夢って何のためにあるの?)
如月千早
(…ある音楽家の話なんだけど、作曲に行き詰まって、途中で寝てしまった事があったらしいの)
如月千早
(その眠りのなかで見た夢の中で、ふと素晴らしいメロディが聴こえてきたの)
如月千早
(その眠りから覚めた後、その音楽家は急いでそのメロディを楽譜に書き留めたわ)
如月千早
(最初は、どこかで聴いた曲を知らずの内に真似してしまったのかと思って色んな人に聞いたの)
如月千早
(でも、誰もそんな曲は初めて聴いたと言ったわ。そして、その曲を「夢」と名付けたの)
如月千早
(まあ、その音楽家ってさだまさしなんだけど美希、そのメロディはどこから流れてきたのかしら)
星井美希
(……あ、そう言うことだったんだね。千早さん、ありがとうなの。おかげで色々謎が解けたの。)
如月千早
(そう、正直さだまさしエピソードを語りたかっただけなのだけど意図せぬ成果があって良かった)
星井美希
(千早さんも、もっと春香の事大切にしてあげた方がいいの。それじゃおやすみ)
如月千早
(……そうね、後で日頃の感謝でも伝えてみるわ。相談してくれてありがとう。おやすみ)
星井美希
ふう、なるほど。ハニーがミキの夢に出てくれないのは、きっとミキがわかってるからなんだね。
星井美希
ハニーとミキとの甘い時間は、夢なんかじゃ無いってこと。
(台詞数: 50)