星井美希
千鶴!調べたら女性のソムリエはソムリエールっていうらしいの!どうなってるの!
二階堂千鶴
え、ああそれはあれですわ。わたくしクラスのセレブリティになると男女の概念が云々という。
星井美希
ぱないの!流石セレブーなの!ワインのことなら修羅の如くなの!
二階堂千鶴
いえ、それほどでもありませんわ。この前のテイスティングでは理由はどうあれ外しましたし。
如月千早
1本三万のワインなんて一階堂さんにとってワインですら無かったんですよね。やはりノーカンに…
二階堂千鶴
いえ、やはり負けは負けなのでそのままで結構です。それに調べたら数字が少ない方が偉いらしく。
二階堂千鶴
あー、でも残念ですわ。もう一度試したら必ず成功しますのに!いやー残念残念!
星井美希
千鶴がそんなことを宣うと思ってでこちゃんから意味わからんくらい高いワイン貸してもらったの。
如月千早
なるほど、私達が持ってきたやつより高いのを持ってくれば千鶴さんの口にも合うという算段ね。
二階堂千鶴
……………………
星井美希
千早さん、千鶴が「余計なことすんな」って顔でミキのこと睨んできてるけどどうなってるの?
如月千早
そんなことないわ美希!これは「あなたの挑戦受けてたちましょう」的な眼差しよ多分ね。
二階堂千鶴
あー、飲みたいのは山々ですが、わたくしこれからお仕事があってそんな暇は……
星井美希
そんなこともあろうかと代わりに春香が行ってくれることになったの!
二階堂千鶴
…………今更言うのも何ですが、事務所の中でお酒を飲むというのは如何なものかと…
星井美希
そんなこともあろうかと社長に許可をとったの!うまくいけばそういう番組のオファーあるかも!
二階堂千鶴
あ、そうそうそうでしたわ。実は母方の祖母が危篤で直ちに実家のパリに帰らないと危険が危なく…
星井美希
そんなこともあろうかと千鶴の三親等以内の親戚の健康状態を調べたけど極めて良好だったの!
二階堂千鶴
あ、そうそうそうそうそうでしたわ。今口内炎が50個くらいできてて喋るのすら地獄の苦しみで…
星井美希
それはやばいの!ききワインなんて即刻中止して病院に連絡なの!
如月千早
そんなこともあろうかとあらかじめ救急車を呼んどいたわ!
二階堂千鶴
あ、ごめんなさい。たった今セレブパワーで全部直しましたごめんなさい。
星井美希
流石セレブーなの!病院要らずのすごい奴なの!
如月千早
そんなこともあろうかとあらかじめキャンセルしといたわ!
星井美希
まあつかみはこれくらいにしてとっとと始めるの。千早さん、ルール説明なの!
如月千早
このグラスに注がれたワイン。一つは私達が持ってきたよくわからないけど高いらしいワイン。
如月千早
もうひとつは水瀬さんがくれた意味わからないくらい高いワイン。セカンドテイスティング!どうぞ
星井美希
あ、そうそう。無いとは思うけどもし万が一間違えるようなことがあったら……
二階堂千鶴
え、どうせ間違えるし零階堂になるのは流石に勘弁ですわよ。
星井美希
五百三鶴没収なの。これから四百九十七鶴として生きていくことを余儀なくするの。こころするの。
二階堂千鶴
一鶴の価値!
二階堂千鶴
大丈夫大丈夫、この前間違えたから次はきっと当たるはず…ゴクッ
星井美希
……………………
二階堂千鶴
えーと、この香りは……澄んだ青空を、えーと、白い翼をはためかせ舞う一羽の……やぶ蚊のような
星井美希
千早さん、千鶴の語彙が完全に足りてきてない感じで怪しいけどどうなってるの?
如月千早
そんなことないわ美希!ワインの味なんて似たり寄ったりだし感想も同じ感じになるのかしらね?
二階堂千鶴
はい、これはあれですわ。あなた達が持ってきた方のワイン!
星井美希
…………え?
如月千早
うそ……まさか。
二階堂千鶴
じゃない方ですわ。間違いないです断言します。これを外したらセレブの名折れですわ!
星井美希
あ、これ実はひっかけ問題で小鳥が持ってきた奴だったの。二回目ならわかるかなーと。
二階堂千鶴
…………ワンモアお願い致します。
星井美希
む、いくらセレブーな四百九十七鶴相手でもそれはまかりならぬの!六鶴足りないの!
如月千早
…四百九十七鶴…いや、千鶴さん、もう一度やりましょう。
二階堂千鶴
え、千早…それはどういう?
如月千早
私のことは四百九十七早と読んでください。私の五百三早、託します。あなたに託したいんです。
二階堂千鶴
……四百九十七早。あなたの気持ち、この一階堂千鶴がちゃんと受けとりましたわ!
二階堂千鶴
さあ、美希。ソムリエールとして、もう一度あなたに挑戦します!ワインをここに!
星井美希
あ、一階堂=一早程度の価値だから九百九十九早さんはそんなに差し出す必要はないの。
二階堂千鶴
一鶴の価値!
(台詞数: 50)