最終列車
BGM
夢色トレイン
脚本家
チルノ スカーレット
投稿日時
2015-05-07 19:44:08

脚本家コメント
ムック 最終列車をモチーフに書きました。志保の流星と繋がる話にしました。

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矢吹可奈
噎せ返る午後の日差しを避けるように私達は歩いた…人混みに紛れた交差点
矢吹可奈
はぐれないように裾をつかむ
矢吹可奈
私達の性格は正反対で磁石のように惹かれあっていたよね
矢吹可奈
弱い私は貴女に依存してばかり…いつのまにかダメになってた
矢吹可奈
風が色付き季節は巡りめぐっていく中で
矢吹可奈
私は何かを見失ってしまったの
矢吹可奈
一緒にいる事が貴女の負担になってたと思いはじめた…
矢吹可奈
そう思い始めると…貴女の振る舞い全てが無理をしてるように見えてしまった
矢吹可奈
耐えきれず私は…
矢吹可奈
星月夜空に走り出す最終列車。小さなカバン一つだけ抱えて乗り込んだ
矢吹可奈
さよなら…さよなら…
矢吹可奈
私は何度もつぶやきながら…列車は星をすり抜ける。貴女の眠る町並みを背に
矢吹可奈
遠ざかっていく。私一人を乗せて…
矢吹可奈
出会って長い時間を二人で旅して迷路に迷い込んだのかも知れない
矢吹可奈
さあ…抜けだそう。もう二人の出口はきっと…違うけど
矢吹可奈
最終列車は街を抜け夜の帳へと…離れていく街並み眺め
矢吹可奈
私は声をあげ泣じゃくっていた…いろんな想い出が流れる景色に重なり流れる
矢吹可奈
私達は…私達は…どこから間違ってたのかな?
矢吹可奈
お互いを、傷つけ合うために私達は出会ってしまった…

(台詞数: 19)