周防桃子
まさかクイーン戦の挑戦者が育とはね、一年前の個人戦20枚差で負けたのを忘れたの?
中谷育
確かに一年前は負けちゃったけど、アレからわたし強くなったんだ。本気でクイーンの座 狙うから
如月千早
方や歴代最年少クイーンの周防桃子さん、若干11才にして既に完成されたかるたを取る生きる伝説
如月千早
そしてクイーンを目標に日々努力を重ね今勢いがある中谷育さん最年少記録を塗り替えるならきっと
如月千早
(この世紀の一戦に立ち会えるなんて、A級読手ライセンス取って良かった)
如月千早
暗記時間終了です、それでは死亡フラグかるた百人一首クイーン戦を始めます。
如月千早
(すぅ)
如月千早
『先に行け～
如月千早
『先に行け～ヤツは～俺が～
如月千早
『先に行け～ヤツは～俺が～食い止め～る～(序歌)』
周防桃子
(集中、集中)
中谷育
(バシッバシッ)(素振り音)
如月千早
(すぅ)
如月千早
『ほぅら見ろ』
周防桃子
『怪物なんていないじゃ無いか』バシンッ!!
中谷育
(わかっていたけど、やっぱり早いっ!)
如月千早
(流石はあの周防名人のお孫さん、幼い頃からの英才教育の賜物ね 取り札に全く迷いが無いわ)
如月千早
『解ったぞ!』
周防桃子
『そうか、そういう事だったのか!』スッパーン!
中谷育
(自陣右下段を抜かれた!)
周防桃子
(どんな相手だって手は抜かない、桃子には
周防桃子
(どんな相手だって手は抜かない、桃子には死亡フラグかるたしか無いんだからっ!)
周防桃子
(送り札は....コレ!)
周防桃子
(送り札は....コレ!)スッ『ええぃ!何をたかだか一人に手こずっておる!』
中谷育
(抜きたかった一字決まりの狙い札、送られた)
如月千早
(周防さん、いつになく積極的に攻めてるわね)
周防桃子
(育の得意札なら知ってる「名誉の戦死系」でしょ?逃さず流れをこっちに呼び込むんだからっ)
如月千早
『スカーフを預かっておいてくれないか?』
周防桃子
『俺の、大切な物なんだ』バシンッ!
中谷育
はぁ....はぁ....はぁ....
周防桃子
(これで10枚差、そろそろ戦意喪失かな?可哀想な気もするけど桃子も負ける訳には行かないの)
中谷育
すーーーはーーー
周防桃子
(この状況でリセットしてきた!?へぇ、確かに一年前より成長したみたいね)
如月千早
『帰ったr』
中谷育
『全て話すよ』バシンッ!
周防桃子
!?
如月千早
(今、『帰ったら』をあんな早さで、まだ『十倍返しだ』も読まれてない六字決まりなのに)
周防桃子
(育には同じ『帰ったら』でも違う音に聞こえてる、とでも言うの?...へぇ、面白いじゃない)
如月千早
『俺の事は置いていけ』
中谷育
『右足の感覚がもう無いんだ』パシンッ!
如月千早
『魔王様のお手を煩わせるまでもない』
周防桃子
『ここはワタクシめが』スッパーン!
如月千早
『けっ』『お前ばっかに良い格好させられっかよ!』バッシーン!
如月千早
『死にたい奴はここにいろ』『俺は部屋に戻るからな』スッパーン!
如月千早
『良い人生だった』『だが負けん!』ズバッシーン!
如月千早
『ふ～ん♪ふふ～ん♪ふふふ～ん♪(シャワー中)』バシバシーッン
中谷育
はぁ....はぁ.....も、桃子ちゃん
中谷育
かるたって、楽しいね!
周防桃子
ふぅ....ふぅ.....ふふっ
周防桃子
そうね!
(台詞数: 50)