
永吉昴
おばあちゃん「雄ちゃん。来てくれて、ほんとありがとね~」

永吉昴
風邪で寝込んでるって聞いて飛んできたけど、良くなってて安心したよ。

永吉昴
おばあちゃん「ごめんねぇ。心配かけちゃって。かなちゃんも、お店やってくれて、ありがとね~」

矢吹可奈
ううん。ちょっと大変だったけど、楽しかったから!

永吉昴
おばあちゃん「……でも正直言うと、風邪ひいちゃってよかったよ~」

永吉昴
なに言ってるのさ、おばあちゃん。風邪ひいてよかっただなんて。

永吉昴
おばあちゃん「かなちゃんみたいな可愛い子に、面倒みてもらえたし、」

永吉昴
おばあちゃん「なにより、雄ちゃんの元気な姿が見れたからね~」

永吉昴
おばあちゃん「ほんと、お稲荷様が私の願い事を叶えてくれたよぉ」

永吉昴
願い事?

矢吹可奈
(あっ……、)

永吉昴
おばあちゃん「『雄ちゃんが、ずっと元気でいられますように』って、毎日お参りしてたのよ~」

永吉昴
あははっ!なにそれ。もっとまともな お願いにすればいいのに。

永吉昴
おばあちゃん「いいのよ。この歳で大きなお願いをしちゃって、」

永吉昴
おばあちゃん「そのせいで、他の人のお願いが叶えれなくなってはいけないの」

永吉昴
おばあちゃん「私は、雄ちゃんの健康を祈る。それだけでいいのよ~」

矢吹可奈
………でも、おばあちゃん。

矢吹可奈
そのお稲荷さんに毎日お参りしたせいで、風邪ひいちゃったんだよ?

矢吹可奈
ダメな……、お稲荷さんだよね?

永吉昴
おばあちゃん「かなちゃん。そういう事、言うんじゃないの。」

永吉昴
おばあちゃん「私が風邪をひいたのを、全部お稲荷様のせいにしちゃだめよ~」

永吉昴
おばあちゃん「風邪をひいたお陰で、可愛い子達に看病してもらえて、私は幸せよ~」

矢吹可奈
………ぐずっ、

矢吹可奈
おばあちゃ~ん!

矢吹可奈
うわ~~~~ん!!

永吉昴
おばあちゃん「おやまぁ、どうしたの…?」

永吉昴
おいおい、なんで かなが泣いてるんだよ。お稲荷さんの話してるってのに。

矢吹可奈
ぐず……そ、そうだよね……。

永吉昴
まっ、今日おばあちゃん家に泊まるって母さんに言ってるから、あとはオレに任せておいてよ。

永吉昴
もう時間も遅いし、かなは家に帰った方がいいよ。

矢吹可奈
はれっ!?もう外が真っ暗!お家に帰らないと!お邪魔しました!

永吉昴
おばあちゃん「それじゃあね~、かなちゃん。またいらっしゃい」

矢吹可奈
うん、ありがとう!また来るね!

矢吹可奈
………おばあちゃん、

矢吹可奈
………おばあちゃん、いつもありがとう!

矢吹可奈
………おばあちゃん、いつもありがとう!長生きしてね!

矢吹可奈
『続く!』
(台詞数: 37)