矢吹可奈
あっ、昴ちゃん。
永吉昴
よう。残念だけど、トラッシュルームには入れないみたいだぜ。
矢吹可奈
鉄格子が下りてるね…。
永吉昴
鍵がないと開かないっぽいな。ここは諦めた方が良さそうだ。
北上麗花
鍵なら持ってるよ～。
矢吹可奈
へっ?麗花さん!?
永吉昴
何で麗花がトラッシュルームの鍵なんて持ってるんだ?
北上麗花
私、掃除当番だからね～。昨日の朝にアカネちゃんにお願いされたんだ。えっへん!
矢吹可奈
(何で偉そうなんだろう…)
北上麗花
一週間の交代制らしいから、そのうちみんなにも回ってくると思うよ?
永吉昴
全然気付かなかった…。紗代子が聞いたら怒りそうだな。そういう事はちゃんと知らせろーって。
矢吹可奈
あはは、そうかも。…それで麗花さん、鍵は?
北上麗花
ちょっと待ってね。確かこっちのポケットに……
北上麗花
……あれれ～?どこ行っちゃったんだろう…?
永吉昴
おいおい、失くしたのか?
北上麗花
うーんと……あっ、思い出した!私、掃除当番じゃないんだよ!
矢吹可奈
……はい?
永吉昴
さっきと言ってる事が違うじゃん…。
北上麗花
あっ、違う違う。そうじゃなくて、掃除当番を交代してもらったの。
北上麗花
アカネちゃんに頼まれたその日に交代したから、私は全然お仕事してないんだけどね～。
永吉昴
自分から言ってきたのか?物好きなヤツだなぁ…。
矢吹可奈
誰に代わってもらったんですか?
北上麗花
未来ちゃんだよ。
矢吹可奈
………。そう、ですか…。
永吉昴
なるほど、な。アイツなら納得かも…。
北上麗花
昨日のお昼にトラッシュルームの掃除をしようと思った所で、未来ちゃんと静香ちゃんに会ったんだ
北上麗花
私が代わります!って言ってくれてね。ちょっと無理してるってバレちゃってたみたい。
永吉昴
あのDVDを見せられた後だもんな…無理ないよ。
矢吹可奈
その時って、静香ちゃんも一緒だったんですか?
北上麗花
うん。ほら、静香ちゃんも落ち込んでたじゃない?未来ちゃんが元気付けてあげてたんじゃないかな
矢吹可奈
あ、なるほど。そうかもしれないですね…。
矢吹可奈
【『掃除当番の交代』を手帳に記録しました】
北上麗花
というわけで、掃除当番は未来ちゃんだから、鍵は未来ちゃんが持ってるはずだよ。
永吉昴
って事は、鍵は未来の…死体のポケットにでも入ってるのかもしれないな。
矢吹可奈
私、確認してくるよ。二人はここで待ってて。
永吉昴
あー…その、大丈夫か?なんならオレが行っても…
矢吹可奈
ううん、大丈夫。他にも用事があるし、それに…ずっと逃げてちゃダメだと思うから。
永吉昴
…ん、わかった。頼んだぜ。
矢吹可奈
うんっ。心配してくれてありがとう。それじゃ、行ってくるね!
北上麗花
気を付けてね～。夕飯までには帰るんだよ～!
(台詞数: 40)