矢吹可奈
起きてよミズキちゃん…!お願いだから…っ!!
真壁瑞希
ーーガガッ、ピー。間に合ッたよウですね。ヤぶキ少尉、オケがはあリませんカ?
矢吹可奈
ミズキちゃん!よかった、生きてた…!もう死んじゃったかと…。
真壁瑞希
そうデすネ、私はロボッとなノでシねませんガ、おそラく私はモうお役に立テません。
矢吹可奈
……えっ?それどういう意味…?
真壁瑞希
先ほどノ斬撃デ損傷率が85%を超エマした。内部メモリも著シク破損しタようデス。
矢吹可奈
は、85%…!?それって大丈夫なの!?
真壁瑞希
たブん私は今ノ私ではナクなることにナりますガ、そんなコとヨリお話シておキたいこトが。
矢吹可奈
それどころじゃないよ!早くドクターに看てもらわないと…あ、でも外にはエイリアンが…。
真壁瑞希
聞いテくださイ。……大事な、話だから。
矢吹可奈
ーーミズキ、ちゃん…。
真壁瑞希
ヤブキ少尉、アなタはえいりあんに復讐すルタめに地球防衛軍への入隊ヲ希望したのでスか?
矢吹可奈
…?なんでいきなりそんなこと聞くの?
真壁瑞希
私は質問をシテいます。明確で確実ナ回答を要求シます。
矢吹可奈
…違うよ。復讐とかじゃなくて、私は他に目的があって…。
真壁瑞希
ソウデすか。では何故今のあなタは復讐を遂げヨウとしているのですカ?
矢吹可奈
それは……アイツが、隊長を殺したから…!私はそれが許せなくて…。
真壁瑞希
矛盾しテいます。あなたの目的は復讐デはなイ。なのに何故復讐を果たソうとするノですか?
矢吹可奈
……だって、私は隊長に生かされたんだもん。生きてる私が隊長の仇を取らなきゃ…。
真壁瑞希
ガナハ少佐は、死の間際にアナたへ向けテ「仇を取ってくれ」と言っタのでスか?
矢吹可奈
………言ってない、けど。でも、それじゃ私が隊長の代わりに生きてる意味が…。
真壁瑞希
…ヤブキ少尉、モウ一度思い出しテくださイ。あなたハ何故防衛軍へ入隊シタのですか?
矢吹可奈
私が、防衛軍へ入隊した理由…。ガナハ隊長に憧れてたから?エイリアンを倒すため?……違う。
矢吹可奈
……そうだ、思い出した。約束……お姉ちゃんと、約束したんだ。ずっと昔に…。
真壁瑞希
詳細は分析でキかねますが、きっト重要で大切デ、尊いものノはず。そレガあなたの「目的」です。
真壁瑞希
アなたはガナハ少佐の代わリにはなれナイし、なる必要モない。……カナは、カナだから。
矢吹可奈
それは……敵討ちをやめろ…って、ことだよね…。
真壁瑞希
そレがあなたの目的なラ私は止めマせん。ですガ、あなたはモっと別の目的がアるのデしょう?
真壁瑞希
どウか、あなたハあなた自身の目的を果たすたメだけに生きてクださい。…他の誰の為でもなく。
矢吹可奈
私の、目的のため…。そっか…そうだよね。だって、それが今までの私のすべてだったんだもんね。
矢吹可奈
あはは…何やってるんだろう私。これじゃ隊長に怒られちゃうな…。
真壁瑞希
……話シたかったこトはこれだケです。もう心残リはありまセん。…心なんて、ないけど。
矢吹可奈
……ミズキ、ちゃん?
真壁瑞希
まもナくめいんでーた保護のたメ、自動的に機能が停止シます。ですかラ、その前にお別れを。
矢吹可奈
お別れ…?な、なんで…?その傷ならドクターに修理してもらえば…!
真壁瑞希
内部メモリが修復フ可能なホど損傷していまス。記憶を保存するデータばんくもそコにあります。
真壁瑞希
なノで、次会うとキには私は私でハなくなっテいる可能性が高いノです。……つまり、別人。
矢吹可奈
そんな…!私、嫌だよ…せっかく仲良くなれたのに、こんな形でお別れなんて…っ!
真壁瑞希
私も…嫌デス。ヤブキ少尉の記憶が消エるのハ、とてモ怖い…そう、これは恐怖だと分析します。
真壁瑞希
でスが、チハヤさンは言ってイました。想ってさエいレば、その人の心にハ永遠に残り続ケると。
真壁瑞希
だかラどうか、想っテいてください。私ヲ、覚えていテくださイ。…そうすれば、消えないから。
矢吹可奈
ミズキちゃん…っ。私、絶対忘れない!忘れるわけない、だって友達だもんッ!!
真壁瑞希
……!トモ、ダチ…ともだち…友達。はい、私ハ友達でス。ヤブキ少尉と…ずっと友達です。
真壁瑞希
コレは…何でしょう、分析デきまセんが…嬉しい、のカな。…はじめての、友達だから。
矢吹可奈
ミズキちゃん……。
真壁瑞希
さようナラ、ヤブキ少尉。さヨウなら、私ノ友達。……心をくれて、ありがとう。
矢吹可奈
ーーッ、ミズキちゃん!!
真壁瑞希
『致命的なエラーにより、マカボは機能を強制停止します。完全停止まで3・2・1……0』
矢吹可奈
……………………………………。
矢吹可奈
……………………………………………泣かないぞ。泣くもんか、絶対に…!
(台詞数: 50)