ジムリーダー・チヅルの日常
BGM
恋心マスカレード
脚本家
ウツボ
投稿日時
2016-10-03 21:25:30

脚本家コメント
こんなシリーズ書いてみようかなっていう、プロトタイプドラマです。
ジムリーダーシリーズを書いてた時から、こんな感じの話を一人一話を想定していました。
まぁ全力で二引目のドジョウを掬いに行ってるわけですが、何せそのドジョウが掬えたのが去年の4月ですので…(笑)。
今後見かけたらよろしくおねがいします。
セレブタウンのまんなって…セレブタウンのみんなです。失礼しました。

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二階堂千鶴
…これは、わたくしがまだ10歳の時のお話ですわ。わたくしの住んでいたセレブタウンは
二階堂千鶴
のどかな町でした。大きなビルや施設などは無く決して都会とはいえません。ですがわたくしは…
二階堂千鶴
家族がいて、友達がいて、ポケモンがいて…みんなが笑顔でいられるこの町が大好きでした。
二階堂千鶴
そんなわたくしはある日、家でテレビ番組を見ていましたの。当時のわたくしの日課でした。
二階堂千鶴
わたくしと一緒に見ているのは、一匹のコアルヒー。わたくしの当時からのパートナーですわ!
二階堂千鶴
その時わたくし達が見ていたテレビ番組は、他の地方の大都市を紹介するものでしたわ。
二階堂千鶴
紹介されていたのは、かの地方の大都市ミアレシティ。広大な土地に天高くそびえるビル群…
二階堂千鶴
流行の中心でありながら人とポケモンが共存して生きている!なんて素晴らしい都市なんでしょう!
二階堂千鶴
「すごいなー。セレブタウンもこんな大きな町になればいいのになー。ね?コアルヒー?」
二階堂千鶴
と、話しかけてもコアルヒーは首を傾げるだけでしたが、その話をお母様が聞いていました。
二階堂千鶴
「チヅルは、ミアレみたいなビルがいっぱいある都会に住みたい?」
二階堂千鶴
「ううん、セレブタウンがいい!でもセレブタウンにビルがいっぱい立っていろんなお店が」
二階堂千鶴
「できたら、セレブタウンのまんなも楽しいでしょ!だからこの町を大きくしたいの!」
二階堂千鶴
と言う小さなわたくし。お母様は優しい笑顔でこう言いました。
二階堂千鶴
「あらあら、みんなと一緒がいいのね。うふふ、チヅルは優しい子ね」
二階堂千鶴
「えへへ。でもお母さん、どうしたらセレブタウンもミアレみたいな大きな町になるかな?」
二階堂千鶴
と言うと、困り顔になってしまったお母様。今思うと、いろいろと難しい質問でしたわね…でも。
二階堂千鶴
「そうねぇ…町の人を増やさないといけないから、ポケモンジムがあればいいんじゃないかしら」
二階堂千鶴
お母様のその言葉が、わたくしのその後の人生を決めました。
二階堂千鶴
「ポケモンジムが出来れば、ポケモンリーグに挑戦するトレーナーがたくさん町に来るでしょ?」
二階堂千鶴
「そうなったら市場もすごく賑わうわね。それにジムリーダーが強かったら何度も挑戦しに来たり」
二階堂千鶴
「この町に住む人もいるかもしれない。人が増えたら家が出来て、市場が増えて、ビルが出来て…」
二階堂千鶴
「そうやって、町は大きくなっていくんじゃないかしら。だから、まずはポケモンジムね!」
二階堂千鶴
当時のお母様は、ただわたくしを納得させるためにそう言ったのかもしれません。
二階堂千鶴
ですが、わたくしはその時にもう決めたのです。わたくしが、セレブタウンにジムを作ろうと。
二階堂千鶴
わたくしがジムリーダーになってセレブタウンを大きくして、もっと笑顔の溢れる都市にしようと!
二階堂千鶴
そんな思いが芽生えたわたくしは、数年後には相棒のコアルヒーと共に旅に出ていました。
二階堂千鶴
もっと勉強して、もっとポケモンバトルも強くなって、ジムリーダーになって町を大きくしたい。
二階堂千鶴
笑いあり涙ありの旅の道中、いくつもの出会いと別れを繰り返し、わたくしはついに……
二階堂千鶴
セレブタウンのジムリーダーとなり、この町を世界有数の大都市へと変える事が出来たのです!
二階堂千鶴
ご覧なさい…あの雲を突き抜ける摩天楼の数々!ゴージャスな商業施設!最強の品揃えの市場!
二階堂千鶴
起業も軒並み大成功!かのシルフカンパニーを買収したりなんやかんやでがっぽがっぽの大儲け!
二階堂千鶴
ポケモンも人々も最先端のトレンドを意識したファッションに身を包んでいますのよ!
二階堂千鶴
そしてわたくしチヅルも、今や世界で最強のジムリーダー!相棒のコアルヒーも、特訓を重ねて
二階堂千鶴
黄金の輝きを放つようになってからは未だに無敗ですわ!さぁコアルヒー、今日も勝利の雄叫びを!
二階堂千鶴
こあー!
二階堂千鶴
オホホ、わたくしの力を持ってすればこれくらいちょちょいのちょいですわね!
二階堂千鶴
おーっほっほっほ!おーっほっほっほ!おーーーっほっほっほ!!!
二階堂千鶴
……はぅわっ!
二階堂千鶴
ここは…私の部屋ね。今のは夢…。私がジムリーダーになるのを決意した日の事かしらね。
二階堂千鶴
途中からだいぶ願望と欲の塊だったけど…なんかナレーションもついてたし。
二階堂千鶴
…あら、おはようスワンナ。あなたの方が早起きね…ひょっとして、同じような夢見てたの?
二階堂千鶴
ふふ、あれから十数年ね。私はついにジムリーダーになったし、コアルヒーだったあなたも
二階堂千鶴
立派なスワンナに進化した……でも、セレブタウンは相変わらずよね。市場はすごく賑わってるけど
二階堂千鶴
大きなビルも無く、商業施設なんかも無い。あ、一際派手なポケモンジムはあるわね……。
二階堂千鶴
でも、みんな笑顔だし、私も毎日楽しいから。今はこれでいいんだよね。
二階堂千鶴
……うん。町の皆の為に、これからもポケモンバトル頑張ろうね、スワンナ。
二階堂千鶴
そして…ゴージャスジムリーダーのチヅルは、いつでもあなたの挑戦をお待ちしていますわ!
二階堂千鶴
おーっほっほっほ!
二階堂千鶴
おーっほっほっほ!けほっこほっ…あ、朝はダメねやっぱり…。

(台詞数: 50)