大神環
(ぽりぽり。かりかり。もぐもぐ。)
黒井社長
………旨いかね、小娘。
大神環
おう!はるかが作ったクッキーの次くらいにうまいぞ!
黒井社長
フン、三流アイドルの手習いの方が旨いとな。所詮は弱小事務所の小娘、一流の味は理解出来んか。
黒井社長
………メロンも食うのだろう?
大神環
食う。
黒井社長
(しゃぐしゃぐしゃぐ)………で、貴様は此処へ、一体何をしに来たのだ。
大神環
(しゃぐしゃぐ)えーと、じゆうけんきゅうのかんさつ?のためだぞ。
黒井社長
弱小事務所の人間以外は、研究の対象外ではなかったのか?
大神環
ももこが「何か分かりそうな気がする」って言ってた。
大神環
だからたまきが、くろいのおじさんの事、しらべに来たんだ!
黒井社長
………で、何が分かったと言うのだ?
大神環
うーん………。
二階堂千鶴
ごっ、御免下さいまし!?此方にウチの大神がお邪魔していると………
黒井社長
………漸く迎えが来たと思えば、貴様が来るとはな。よくもまあ、ウチの敷居を跨げたものだ。
二階堂千鶴
あう、そ、その、ウチの子がとんだ御迷惑を………。
黒井社長
フン、この程度が迷惑とは、私も舐められたものだ。貴様ら大人共の方が余程無礼で迷惑だ。
二階堂千鶴
………それでは失礼をば。
黒井社長
………待て。
黒井社長
貴様、高木の所では、しっかりと自己管理出来ているのだろうな?
二階堂千鶴
………。ええ、それだけは気を使っておりますわ。
黒井社長
貴音ちゃんや響ちゃん、美希ちゃんは………
二階堂千鶴
三人とも、元気でやっておりますわ。活躍は貴方も御存知の通り。
黒井社長
………チッ、もう良い、行け。
二階堂千鶴
それでは、ごきげんよう。………黒井様も、御自愛なされます様。
大神環
………………………………。
二階堂千鶴
全く、子供の遊びと放っておけば………。他所様にまでお邪魔して、少々度が過ぎましてよ。
大神環
うう、ごめんなさいだぞ。
二階堂千鶴
はあ。………で、少しは進捗の助けになりまして?
大神環
うーん、………(リストを見て)なんだかもっとむつかしくなった気がするぞ。
二階堂千鶴
あら、私に見せて下さるの?どれ………。
二階堂千鶴
「お昼はほたての貝柱」「本音と建前の連続」「愛が歪む」「部屋に足の踏み場が無い」………。
二階堂千鶴
(こめかみを押さえるポオズ。)
大神環
なあちづる、おとなとこどもって、何がちがうんだ?
二階堂千鶴
結局聞いてしまいますの?そうですわね、世間一般では「○○が出来たら大人」などと言いますが、
二階堂千鶴
その○○は、状況によって使い分けられますわね。例えば自活、例えば責任を取る、
二階堂千鶴
例えば子供を守る、とか。
大神環
こどもを、まもる?
二階堂千鶴
環が以前、事務所に連れ込んだ子猫がおりましたわね。
大神環
たまきのこぶんの事?でもさいきんは、ぜんぜん来なくなっちゃった。
二階堂千鶴
昨日、事務所の裏の路地で見かけましたわ。
大神環
ほんとか!元気そうだった?
二階堂千鶴
ええ、ええ、威勢良く尻尾を立てて、生まれて間もないちびっ子達を数匹、引き連れておりました。
大神環
そっか、こぶんはお父さんになったのか。
大神環
そっか、こぶんはお父さんになったのか。………あれ?
二階堂千鶴
雄猫が子供を引き連れて、というのはあまり聞きませんわね。
大神環
れあなけーす、ってやつなのかな?
二階堂千鶴
そうですわね。無いことは無いでしょうが、レアなケース、って奴でしょう。
二階堂千鶴
恐らく、自分の本当の子では無いでしょうから。
大神環
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(台詞数: 50)