馬場このみ
はぁい、星梨花ちゃんさようなら。
二階堂千鶴
お疲れ様です、ハムさん。
馬場このみ
お疲れ様です、園長。
二階堂千鶴
千鶴さんでよくってよ?ハムさん。
馬場このみ
さすがにそれは。昨日、泊めてもらっちゃいましたし。
二階堂千鶴
いえいえ、こちらこそ興味深いお話をたくさん聞けて、大変有意義な時間でしたわ。
馬場このみ
私も違う世界の自分にお見舞いに行くのは楽しかったです。
二階堂千鶴
このみさんも驚いていましたが、とてもうれしそうでしたからね。
馬場このみ
元気そうだったし、明日には私もお役ごめんかぁ。
二階堂千鶴
あら、わたくしはハムさんには引き続き、ここで働いてもらいたいと思っていますのよ?
馬場このみ
ご冗談を。
二階堂千鶴
冗談ではありませんよ?子ども達と遊びつつも、ケガをさせないように気配りしていましたし。
二階堂千鶴
それに、子ども達が万が一にも匂いでお酒に酔ってしまわないように…
二階堂千鶴
抱き付かせる時間を最低限に、なおかつ子どもが不満に思わないように調整をしていましたね?
馬場このみ
偶然です。
二階堂千鶴
そう言う事にしておきますわ。
二階堂千鶴
なんにせよ、元の世界に戻るまでは、こちらで面倒をみさせていただこうと思います。
馬場このみ
ここの先生達が園長を慕っている理由、分かった気がします。
馬場このみ
なんにせよ、クリーチャーが起動してくれればなぁ。
馬場このみ
おら、さっさと動け。(ペチペチ)
二階堂千鶴
ところでハムさん。そのクリーチャーというお守りは、御神木からコロちゃんが作ったのですよね?
馬場このみ
らしいです。こっちの私を模した方なんて、なんか手と足が4本ずつありますけど。
二階堂千鶴
…向こうの世界のコロちゃんには人がそう見えているのかしら…?
馬場このみ
なにそれ怖い。
馬場このみ
それにしても、こんなちっぽけなクリーチャーでも異世界まで飛べるだなんて。
二階堂千鶴
あら、御神木の力を侮ってはいけませんよ?
馬場このみ
たかだか木ですよ。
二階堂千鶴
そうでもありませんわ。こちらの世界の伝承や伝説には、神木にまつわるものもあるんですよ。
二階堂千鶴
例えば、この世界の守護神獣は、樹齢一万年の神木の力…一万年分の大地の記憶を借りることで…
二階堂千鶴
邪悪な魔獣を打ち倒し、封印したと伝えられています。
馬場このみ
なにそれスゴイ。
二階堂千鶴
他にも、手にするだけで所有者の人を正し、心を正す、精神的王道を歩ませる…
二階堂千鶴
そのような力を持った木刀が、伝説の刀鍛冶によって神木から作られたと伝えられています。
馬場このみ
なにそれ超ほしい。
二階堂千鶴
あくまで伝承ですわ。ですが、そちらの世界ではそう言った伝説上の武具や怪獣が存在する…。
二階堂千鶴
つまり、そちらの世界の神木には樹齢に応じた力を宿している可能性がありますわ。
馬場このみ
うそ、私のクリーチャーすごすぎ?
二階堂千鶴
それに、神木の力も守護神獣が借りた封印の力や、刀鍛冶が作った精神的解毒の力の様に多種多様…
二階堂千鶴
つまり、神木の力を借りる者や、神木を基に何かを作りあげる者。そして、それを所有する者。
二階堂千鶴
それぞれ異なる人々の想いを受けて、神木の力はその力の方向性を決めていくのかもしれませんわ。
馬場このみ
つまり?
二階堂千鶴
それを使うものによって、まったく異なる力を発揮する可能性がある…ということですわ。
馬場このみ
ナイスクリーチャー。
二階堂千鶴
話がずいぶんとそれてしまいましたわね。…わたくしとした事が、つい熱く語ってしまいましたわ。
馬場このみ
勉強になりました。
二階堂千鶴
とにかく、ハムさんが元の世界に戻る時がくるまで、ここで働いてほしいと思っています。
二階堂千鶴
…ハムさんが嫌と言うのなら…止めませんわ。
馬場このみ
嫌じゃないです。
馬場このみ
園長、私ここで超頑張ります。
(台詞数: 49)