アイドルトレーナー!SS20
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脚本家
毛利
投稿日時
2017-05-07 21:32:58

脚本家コメント
【あらすじ】
自らの敗戦が取り上げられた新聞を目にした律子に、当時の記憶が甦る
765プロ所属のアイドルトレーナー・秋月律子
「難攻不落の女王」という通り名が指す通り、デビュー当時から敗戦した事が無い、まさに無敵を誇るアイドルトレーナーだった
高木社長、小鳥、当時765プロに所属していた、このみ、莉緒、風花。全員が律子の実力に太鼓判を押していた
次のITMCも、律子が優勝すると信じて疑わなかった
そんな律子を破った、961プロ所属のアイドルトレーナー・北上麗花とは何者なのか……
律子の過去が、今明かされる

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高木社長
<ガチャッ!>『やぁ、音無君。今、戻ったよ』
高木社長
律子『<バタン>お疲れ様です』
音無小鳥
『あら、社長に律子さん。お疲れ様です。今日はもう終わりですか?』
音無小鳥
律子『えぇ。後は明日の準備をして、早めに休もうかと』
馬場このみ
『いよいよ明日ね~。まぁ、今年のITMCも律子ちゃんの独壇場になるんじゃないかしら?』
馬場このみ
莉緒『ちょっと姉さん、始まる前からそういう事言わないでよ』
馬場このみ
風花『そうですよ。私達だって優勝のために頑張ってきたんですから』
高木社長
『ハッハッハ!明日は皆がライバルだ。同じ事務所でも、それは変わらない』
高木社長
『明日は、各々の全力を出し切って、頑張ってくれたまえ!』
高木社長
律子(私が現役だった当時、プロデュース業も兼任していた高木社長。そして事務員の小鳥さん)
高木社長
律子(当時、まだ765プロに在籍していた、このみさん、莉緒さん、風花さん)
高木社長
律子(765プロのアイドルトレーナーは、私を含めて計4人)
高木社長
律子(4人それぞれ、明日開催されるITMCの優勝を狙っていた)
高木社長
『しかし律子君、君はいつもより気合いが入っているだろう?』
音無小鳥
『今年のITMCに優勝すれば、史上初の6連覇ですからね!そりゃあ、気合いも入りますよ!』
馬場このみ
『ぶっちゃけ、5連覇でも十分凄いんだけどね……』
馬場このみ
莉緒『ね~。私達も何回負かされた事か……』
馬場このみ
風花『だから!始まる前からそういう事言わないでくださいよ!』
高木社長
『ハッハッハ!元気があるのは大変結構!その調子で、明日は大いに、会場を盛り上げてくれ!』
高木社長
律子『私は記録に拘ってはいませんので。いつも通りを心掛けるだけですよ』
馬場このみ
『毎度の事ながら、律子ちゃんの平常心には驚かされるわね~』
音無小鳥
『それが、“無敗”を保てる秘訣なのかも知れませんね』
音無小鳥
律子(私は、アイドルトレーナーとしてデビューしてからというもの、地方大会を含め)
音無小鳥
律子(公式戦で1度も負けた事が無かった。テレビ局や街が主催するコンテストバトルも負け無し)
音無小鳥
律子(いつからか、そんな私に付けられた二ツ名が……)
音無小鳥
律子(“難攻不落の女王”)
音無小鳥
律子(今にして思えば、私はこの言葉に“慢心”を抱いていたのかも知れない)
音無小鳥
律子(“私に敵うアイドルトレーナーなんていない”と、高を括っていたのかも知れない……)
音無小鳥
『社長、明日は律子さん達を会場まで送り届けるんでしたよね?』
高木社長
『そのつもりだったのだがねぇ……急用が入って行けなくなってしまったのだよ』
高木社長
『代わりにタクシーを手配してあるから、明日はそれに乗って会場まで向かってくれたまえ』
高木社長
律子『私は構いませんよ。いつも社長にお世話になってますし、たまにはタクシーもいいでしょう』
高木社長
『済まないねぇ。そう言ってもらえると助かるよ』
馬場このみ
『……そう言えば社長?明日から始まるITMC、妙な噂を聞いたんだけど?』
高木社長
『噂?』
馬場このみ
『えぇ。何でも、“地方大会を含め、公式戦負け無しのアイドルトレーナー”が参加するって』
馬場このみ
莉緒『あ、それ私も聞いたわ!しかもまだ1年目なんだってね!』
馬場このみ
風花『まるで律子さんみたいな人ですね』
馬場このみ
『確か事務所の名前が……え~っと、何て言ったかしら?……あっ、そうそう』
馬場このみ
『“961プロ”って名前だったわ』
高木社長
『961プロ?』
音無小鳥
『なんか聞いた事あるような……社長はご存じですか?』
高木社長
『……まぁ、知っていると言えば知っているのだが……』
高木社長
律子『事務所がどこだろうと関係ありませんよ。誰が相手でも、全力で勝ちにいく』
高木社長
律子『それが私、“秋月律子”ですから!』
高木社長
『………………』
高木社長
『ハッハッハ!それは頼もしい!これなら、私が心配する事は、何も無いだろう!』
高木社長
律子『えぇ、安心してください。必ず良い結果を報告します』
高木社長
律子(嘘でもハッタリでも無い。私は本気で優勝する自信があった)
高木社長
律子(“あの人”を見るまでは……)

(台詞数: 50)