百瀬莉緒
どうせ…どうせ私なんて…うう…。
馬場このみ
ちょっと!そろそろ元気出しなさいってば。せっかくのお酒が台無しよ。
百瀬莉緒
このみ姉さんはわかってないのよ!私がどれだけ傷ついたか!
馬場このみ
たかが占いの結果が悪かっただけで、そんなオーバーな。
百瀬莉緒
ただの占いでボールが消えるわけないじゃない!きっと、当たる恋占いなのよ!
馬場このみ
「勢い良く投げたボールが、ミットに届く前に消えた」…だったかしら?
馬場このみ
ボールが消えるわけないじゃない。きっと大暴投しただけよ。
百瀬莉緒
それでも!私の恋愛なんて、どうせそんな感じなのよ!
百瀬莉緒
良いのは勢いだけ。いつも空回りして、失敗ばかりで…。
百瀬莉緒
きっと私の想いなんて、誰にも届かないんだわ!うわーーーん!!
百瀬莉緒
……おかわり!!
馬場このみ
はいはい…店員さーん、もう一杯お願いしまーす。
馬場このみ
莉緒ちゃん。「どうせ私なんて」なんて、言うもんじゃないわよ。
百瀬莉緒
だってぇ…。
馬場このみ
莉緒ちゃんみたいな可愛い子は、いつか必ず素敵な人に出会えるわ。
馬場このみ
努力家な所、空回りしちゃう所、仲間思いで優しい所。
馬場このみ
そういうのを全部受け止めて、大切にしてくれる人が、きっと現れるはずよ。
馬場このみ
…と言うより、既にそういう人、いるでしょ?
百瀬莉緒
べ、別に彼とはそういう仲じゃないから!……まだ。
百瀬莉緒
(ヴーーー、ヴーーー)
百瀬莉緒
あ、メールだ……プロデューサーくんからだわ。どうしたのかしら?
馬場このみ
噂をすれば何とやら、ね。
百瀬莉緒
だからそう言うのじゃ無いってば……
百瀬莉緒
ね、姉さん!これ!これ見て!
馬場このみ
どうしたの?……このメール、写真付きね。
馬場このみ
あら、野球ボールじゃない。プロデューサーったら、こんな時間まで探していたのね。
百瀬莉緒
そんな、一体どうして!?だって、もう20時よ!?こんなに暗いのに!
馬場このみ
莉緒ちゃんが悲しい顔をしていたからね。そりゃあ探すわよね。
馬場このみ
それに、プロデューサー、言っていたわよ。
馬場このみ
「莉緒のボールは、俺が最初に見つけるんだ!」ってね。
百瀬莉緒
プロデューサーくん…。
馬場このみ
うふふ。り〜お〜ちゃんっ。良かったわね〜。
馬場このみ
1番届いてほしい人に、想いが届いて♪
百瀬莉緒
も、もう!からかわないでってば!
百瀬莉緒
……ふふっ。
(台詞数: 35)