馬場このみ
ふぅ～。撮影終わったわね。で、次の現場までこの格好のままで移動か…歩きにくいわね…。
馬場このみ
P『この時間、人が混み合ってますからね。気を付けて歩きましょう』
馬場このみ
ええ。人にぶつからないように…
馬場このみ
ええ。人にぶつからないように…うわっと!
馬場このみ
『大丈夫ですか!?…この格好とこの人混みではよろけない方が難しいか…』
馬場このみ
だ、大丈夫よ。これしきで大人はへこたれないわ!
馬場このみ
『…………。』
馬場このみ
『…………。このみさん、手を(ギュッ)』
馬場このみ
ちょ、ちょっとプロデューサー!?いきなり手を…!
馬場このみ
『これなら人混みではぐれないし、よろけないと思います。…嫌なら離しますが』
馬場このみ
い、嫌じゃないわよ。いきなりだからビックリしただけよ。
馬場このみ
確かにこれならちゃんと歩けそうね。…ちょっと恥ずかしいけど。
馬場このみ
『ああ良かった。嫌がったりしないかなと思ってたので』
馬場このみ
別に嫌がったりしないわ。…プロデューサーが相手だし…。
馬場このみ
『このみさん…。さ、さあ行きましょうか』
馬場このみ
ええ!
馬場このみ
…
馬場このみ
……
馬場このみ
………。ねぇ、プロデューサー。今の私達って、どんな風に見られてるのかしら?
馬場このみ
『どんな風に、ですか。うーん……どうだろうな…アイドルとプロデューサーには…見えないか』
馬場このみ
私は、大人の男と綺麗な衣装を着た、小さな女の子に見られてると思うわ。
馬場このみ
『見たまんまで…あ、失礼しました』
馬場このみ
いいわよ。事実だし。きっと歩いてる人達からすればそれくらいの認識よ。
馬場このみ
だからプロデューサーはこの状況、どう見えるのかなって思って…。
馬場このみ
『見えるというか、感じる事なら色々あります』
馬場このみ
『初恋の女の子と歩いていたり、結婚もしてないのに自分の娘と歩いていたり、』
馬場このみ
『子どもの頃に戻って母親と歩いていたり、と…。このみさんと手を繋ぐとそんな感じがします』
馬場このみ
…変なの。女の子だったりお母さんだったりで安定しないじゃない。
馬場このみ
『…それだけ愛しいって事だと思います』
馬場このみ
もう。言われなくてもわかるわよ。ほら、行きましょ。
馬場このみ
(どんな風に見られても、そう感じるならそれでいいのよね、お互いに…)
(台詞数: 31)