百瀬莉緒
さり気ない優しさ、なんてのもモテる為にはありかしら。
馬場このみ
今度は何言い出すのよ。
豊川風花
相変わらず唐突ですね、まあ今暇だからいいですけど。
百瀬莉緒
ちょっと違う路線を開拓してみたくてね。素っ気ない人がそういう事したらドキッとしない?
豊川風花
えっと、例えば重い物持てなくても苦戦してたら黙って持ってってくれたり、とかですか?
百瀬莉緒
お、そうそうそんな感じの。風花ちゃん分かってるじゃない。
豊川風花
ありがとうございます。と言ってもつい最近の実体験ですから。
馬場このみ
え!?
豊川風花
あ、違いますよ。持ってくれたのは千鶴ちゃんです。
豊川風花
事務所のミスコピー分を捨てようとしたらすごく重くて。で、持ち上がらなくて苦戦してたら。
馬場このみ
「セレブはお茶碗より重い物は持てませんわ〜」なんて言ってる子がねえ。
百瀬莉緒
毎日やよいちゃんと事務所掃除で確実にお茶碗より重たいバケツ持ってるけどね。
豊川風花
申し訳無かったですね。しかもその時私が顔色悪いの見て残りの片付けを何も言わず全部…
百瀬莉緒
男前ねえ〜
豊川風花
本当に。こっちが体調悪いのは単なる二日酔いだから、余計申し訳無かったですよ。
馬場このみ
何やってんのよ!?
豊川風花
だって、撮影が長引いて猫カフェに行けなかったんですよ?楽しみにしてたからついやけ酒で。
豊川風花
そう言えば帰りに「散歩中に撮りましたのよ」なんて猫の写真くれたの、それ知ってたからかしら。
百瀬莉緒
なんというか…完璧ね、色々。そりゃモテるはずだわ。
馬場このみ
そういや私もこの前二日酔いで事務所来たことあったっけ。律子ちゃんに大目玉喰らったわ。
百瀬莉緒
あの時は仕方ないわよ、346のお姉様達から相当飲まされたんでしょ?
馬場このみ
そう。千鶴ちゃんが酔ったふりして割って入らなかったらやばかったわね。
豊川風花
割って入った?
馬場このみ
「セレブの余興をお見せしますわ!」て言ってフォークをダーツの的に当てたのよ。
百瀬莉緒
あれ様になってたわよね。皆拍手喝采で。
馬場このみ
で、千鶴ちゃんがいきなりやったから酔いが回った、なんて言ってお開き。正直助かったわね。
百瀬莉緒
346さんとこと飲むの楽しいんだけど絡み酒で大変だものね。止め時が難しいというか。
豊川風花
流れを無理矢理切ったわけですか、さすがと言うか。
百瀬莉緒
男らしい、なんて言うと変だけど。姐御肌ともまた違う感じよね。
馬場このみ
つまりはセレブ、って事でいいんじゃない?
豊川風花
あはは。便利な言葉ですね、セレブって。
百瀬莉緒
日頃は何だかんだで女子力高い、けど子供っぽい所もある。そして、いざとなれば頼もしい…
百瀬莉緒
…馬鹿な事言うみたいだけどさ。
馬場このみ
ん?
百瀬莉緒
もし私が男だったら…千鶴ちゃん、アタックしてたと思うわ。
豊川風花
何言い出すんですか急に!?
豊川風花
あ。…でも、多分私もかもしれません。
馬場このみ
風花ちゃんまで何言うの。あのね、馬鹿話も節度ってもんが…
馬場このみ
…うん。分からなくは無い気がする。
百瀬莉緒
でしょ?
豊川風花
恋人にも奥さんにもいいタイプ、って感じですかね?
馬場このみ
お、上手いこと言うわね、分かる。子供とか出来たらもう最高の家族よね、毎日すごく楽しい…
馬場このみ
…
百瀬莉緒
…
豊川風花
…
百瀬莉緒
なんか、ごめん。
馬場このみ
…飲みにでも行く?
豊川風花
お付き合いします…
(台詞数: 48)