百瀬莉緒
ごめん~遅れちゃった。
馬場このみ
おっそーい!待ってる間に年号が三回変わっちゃったわよ。
百瀬莉緒
はいはい長すぎ長すぎ。それにしても久しぶりね。
馬場このみ
そうね~前会った時はお互い細胞分裂したてだったもんね。いやいや成長したわ~。
百瀬莉緒
なんか妙に感性が変だと思ったらもう飲んでたのね。何飲んでるの?めんつゆ?
馬場このみ
なんでやねん。普通にソーダフロートよ。
百瀬莉緒
小学生じゃないんだから。
馬場このみ
まあまあ座して座して。何飲む?
百瀬莉緒
あ、じゃあめんつゆロックで。
馬場このみ
……ほんとにいれてくるわよ。
百瀬莉緒
ごめんごめん。とりあえずビアお願い。
百瀬莉緒
……ごめんね。
馬場このみ
え?どのボケについての謝罪?
百瀬莉緒
……本当にここに住んでいいの?
馬場このみ
良いの良いの♪持て余してたし。従順な従業員ほしかったし。キリキリ働いてね。
馬場このみ
あ、そうだ出戻り美人モモッセリオちゃん。
百瀬莉緒
出戻りは余計だし人のフルネームをイタリアンに呼ばないでよ。
馬場このみ
都会どうだった?やっぱ辛かったの?
百瀬莉緒
……え、ババコノーミはデリカシーとか無いの?
馬場このみ
ねえねえそもそも何で東京行ったの?なんでなんで。
百瀬莉緒
べつに?ちょっとここから逃げたかっただけ。こんな田舎じゃモモッセの真価は発揮されないの
馬場このみ
そんなこと言って結局戻ってきたじゃーん。
百瀬莉緒
……そういえばデリカシーとか存在しない国民性だったわ私の田舎は。
馬場このみ
まあまああれよ。高校の時のスワヒリ語の先生が言ってたじゃない。
馬場このみ
人間の幸せはだれかとピッタリ丁度よく重なるもんだって。
百瀬莉緒
私多分その先生じゃなかったわ。というかそれどういう事?
馬場このみ
ほら、モモッセは住むとこが欲しいけど実家には帰れないし私は人手が足りなくて正直死にそうだし
百瀬莉緒
見切り発車で居酒屋なんか始めるからよ。料理できないくせに。
馬場このみ
出来なくはない!でもそろそろイベントがあってさ。人がめっちゃ来るのよ。
百瀬莉緒
あー、あのひなびたお祭りね。まだやってたんだ。
馬場このみ
あ、そうだ。そういえばあんたの幼馴染みいたじゃない?駅の方の。
百瀬莉緒
……あー、そういえばそんな奴居たっけ……
馬場このみ
でさ、付き合ってた子居たじゃない?
百瀬莉緒
……居たっけ?
馬場このみ
なんとそのまま結婚しちゃったのよ!!びっくりじゃない?
百瀬莉緒
……そうね。
馬場このみ
……とまあ、モモッセが居なかった間に変わったことといったらそんくらいなもんで……
百瀬莉緒
ほんとにひなびてるわね。
馬場このみ
あ、もう一つあったわ。
百瀬莉緒
お、何々?
馬場このみ
その結婚したあの子ね……
馬場このみ
相当奥さんのヒップに敷かれてるらしいわよ。
百瀬莉緒
……滑ってるわよ。そんなことよりビアおかわり。
馬場このみ
うるひゃい!そんな事言ってたらめんつゆカシスいれてくるわよ!
百瀬莉緒
はあ……新しい出発のつもりだったのに、変な話聞いて萎えちゃったわ。
百瀬莉緒
人間の幸せはだれかとピッタリ丁度よく重なる……だっけ、全然そんなことないわよね。
百瀬莉緒
そんな物事が上手く行くなら今頃皆ハッピーだっての。
百瀬莉緒
……あいつ、尻に敷かれてるんだ
百瀬莉緒
……だから言ったのに。
百瀬莉緒
私にしとけって。
(台詞数: 50)