
馬場このみ
最近、私は喫茶店に行くことがある

馬場このみ
私にだって悩みを落ち着いた場所でゆっくり考えたい時がある

馬場このみ
(ガチャッ)マスター、いる?

高木社長
マスター:おや、これはこれはこのみ嬢。いらっしゃいませ。

馬場このみ
ねえ、やっぱり純喫茶なのに店名がBarっておかしくない?苦情とかこないの?

高木社長
マスター:……はぁ。その話題は大勢の方からもう数百回は言われていますので、飽きました。

馬場このみ
だったら直せ!

高木社長
マスター:まあそんなことどうでもいいではないですか。ご注文はどうされますか?

馬場このみ
そ、そう………。じゃあ「マスターのおまかせ」で。

高木社長
マスター:かしこまりました。少々お待ちを。

高木社長
マスター:お待たせ致しました。ホットミルクでございます。

馬場このみ
そういえば気になったんだけど、おまかせってどうやって決めてるの?

高木社長
マスター:目を閉じた状態で最初に触った容器のものを入れるだけですが?

馬場このみ
てきとうね!?

高木社長
マスター:無論、このみ嬢は常連様でございますから、ただのホットミルクは出しません。

馬場このみ
へぇ………(ズズッ)

高木社長
マスター:………特別に、底に溜まるまで角砂糖を入れさせていただきました。

馬場このみ
ブッ!!あまっ!なんてもの出してるのよ!

高木社長
マスター:これは失礼致しました。お口直しに、これを。

馬場このみ
まったく………で、これは何なの?(ボリボリ)

高木社長
マスター:角砂糖ですが?

馬場このみ
あままままままままま………!

馬場このみ
ーーーお口直し中ーーー

馬場このみ
はぁ………酷い目にあった。ねえマスター、お酒頂戴。

高木社長
マスター:ここは純喫茶ですので、お酒はございません。

馬場このみ
店名はBarじゃない。

高木社長
マスター:純喫茶より、Barの方が響きが何となくオサレではないですか。

馬場このみ
だったらメニューもバーのものにしろー!カクテルとかさぁ!

高木社長
マスター:飲み物の調合は得意ですよ?

馬場このみ
あら?そうなの?

高木社長
マスター:ええ、学生時代は市販の飲料を混ぜ、クラスメイトに振る舞ったものです。

馬場このみ
そんなに好評だったの?

高木社長
マスター:飲んだ者は翌日、学校に来ませんでした。

馬場このみ
おもいっきりやらかしてるじゃない!?

高木社長
マスター:その頃でしょうか。「校内に劇物の錬金術師がいる」という噂が広まったのは。

高木社長
マスター:結局、それが誰なのか分かりませんでしたが、当時の私はその存在に恐怖したものです。

馬場このみ
どう考えてもあなたのことよ!

高木社長
マスター:このみ嬢。そんな危険な人間が、こうして喫茶店を経営できると思いますか?

馬場このみ
さっき激甘ミルクを飲ませたのは誰かしら?

高木社長
マスター:それはさておき。

馬場このみ
なにがさておきよ。

高木社長
マスター:………悩みは、吹っ切れましたか?

馬場このみ
………!

馬場このみ
……いや、さっきまでのやり取りでどう吹っ切れっていうのよ。

馬場このみ
でもまあ………

馬場このみ
前向きに考えることができそう。ありがとう、そろそろ行くわ。

高木社長
マスター:お代は結構です。次にご来店なさった時は、私の自慢の調合飲料を出しましょう。

馬場このみ
いらないわよ!

馬場このみ
………

馬場このみ
………また来るわ。
(台詞数: 50)