馬場このみ
プロデューサーも大変ねー。アイドル50人分と小鳥ちゃんのと社長の分合わせてチョコ52個!!
馬場このみ
でも大変そうね。プロデューサーはもらったチョコを毎日食べてるもの。
百瀬莉緒
ふーん……そう…
馬場このみ
反応薄いわね…。どうしたのよ?
百瀬莉緒
べっつに～、なんでもないわよ。私のチョコが彼のデスクに置きっぱなのは関係ないわ。
馬場このみ
さては……渡したチョコをまだ食べてくれてないから拗ねてるかしら?
百瀬莉緒
そのとーりっ!!!真っ先に!いの一番に!渡したのに!なんで!まだ食べてないの!!?
百瀬莉緒
愛情はしっかり、きっちり、むっちり、むっつり、がっちり!込めたってのに!!
百瀬莉緒
なんですぐ食べてくれないのか!!無理やりにでも私をあげれば良かったんじゃないかって思うわ…
馬場このみ
落ち着きなさいっ。それはしょうがないでしょ?貰った数が数なんだから。
百瀬莉緒
それはわかるけどさ……せっかく日付が変わった瞬間渡したのに……
百瀬莉緒
やっぱり私をあげるなんて言わなければ良かったのかな…そしたらすぐ食べてくれたのかも…
百瀬莉緒
もういいわ。私ソファで不貞寝するから。おやすみー。
馬場このみ
まったく、チョコ食べる順番くらいで…おやすみ。(ガチャッ)
馬場このみ
あら、お帰りなさいプロデューサー。
馬場このみ
P『ただいま戻りました。……莉緒は?』
百瀬莉緒
!!……ふーんだ。
馬場このみ
…ソファで寝てるわ。起こさない方がいいわよ?
馬場このみ
『お、それなら好都合かな。今日の昼にやっとチョコ51個食べ終わって…』
馬場このみ
『最後の楽しみに取っておいたチョコをこれから食べようかなって』
百瀬莉緒
!?
馬場このみ
最後の楽しみって…莉緒ちゃんのチョコが?
馬場このみ
『ええ、日付変わった瞬間に真っ先にプレゼントしてくれたし…』
馬場このみ
『渡し方や冗談はともかくとして、気持ちがこもってるのは伝わりましたし…』
馬場このみ
『すぐに食べちゃうのは勿体ないなと思って。早く食べたい気持ちを抑えるのは大変でしたよ』
馬場このみ
へぇ……!で、なんで莉緒ちゃんが寝てると好都合なの?
百瀬莉緒
(そーよそーよ)
百瀬莉緒
『照れくさい…じゃないですか。本人の前で食べるって…』
百瀬莉緒
『きっと「おいしい?おいしい?」とか「私が食べさせてあげる!」とか言って来て』
百瀬莉緒
『俺が食べてる所を見て、目を輝かせてそうじゃないですか』
百瀬莉緒
『それじゃじっくり味わって食べれそうにないなと思うし、ちょっと恥ずかしいし…』
馬場このみ
あ～わかるわかる!莉緒ちゃんなら絶対そうするわね!
馬場このみ
『でしょう?…意中の相手からのチョコなんだからもっとゆっくり味わいたいんです』
百瀬莉緒
…!!
馬場このみ
それなら今ゆっくり食べるといいわ。莉緒ちゃん、しばらくは起きなさそうだし。
百瀬莉緒
(ちょっ!!このみ姉さん!?)
馬場このみ
(シッ。静かに。今起きたらプロデューサーがチョコ食べるのやめちゃうわよ?)
馬場このみ
(良かったじゃない。最後のお楽しみにとっておいてくれて。このこの～。)
百瀬莉緒
(う、嬉しいけど、起きちゃダメって生殺しじゃない!?すっごく嬉しいのに!!)
馬場このみ
(せめて薄目でプロデューサーが食べる所を見てなさい!想いは伝わったんだから我慢よ!)
馬場このみ
『このみさん、何か言いました?』
馬場このみ
な、何も言ってないわよ?それより…
馬場このみ
莉緒ちゃんのチョコ、莉緒ちゃんの方を向いて食べたら?どうせ寝てるんだし!!
百瀬莉緒
(ねっ、姉さん～!!?)
百瀬莉緒
『あ、それいいですね。ほ～ら莉緒～、お前のチョコ…おいしいぞ…ありがとうな』
百瀬莉緒
(これじゃ薄目してもバレちゃうじゃない…!姉さんめ～覚えてろ～!)
百瀬莉緒
(でも…)
百瀬莉緒
(ありがとう。プロデューサーくん)
(台詞数: 48)