馬場このみ
(私は今、ジュリアちゃんが昨日事務所に忘れて行ったノートを届けに学校まで来ている)
馬場このみ
(本当に多少は背が低いとはいえ、いい大人がいきなり学校に入り込むのはマズい)
馬場このみ
(なので制服を着て届けに行けば何も問題はないわ!プロデューサーも手が離せないし…)
馬場このみ
…で、ジュリアちゃんのクラスはどこかしら…そこらへん歩いてる子に訊いてみよう。
馬場このみ
すみませーん。ちょっとお尋ねしますけど…
馬場このみ
「はい、なんですか?(この子小さくて可愛い…本当に高校生かな?)」
馬場このみ
えっと、ジュリア……あっ!
馬場このみ
(そういえばジュリアちゃんの本名知らないんだった!流石に学校では本名で呼ばれてるわよね…)
馬場このみ
なっ、なんでもないんですっ!!失礼しましたー!!
馬場このみ
「…?変な子。可愛いけど」
馬場このみ
うーん、名前がわからないなら虱潰しに探すしかないか…校舎に入って…
馬場このみ
コソコソしてると怪しまれるから堂々と歩いて探しましょう。このセクシー、抑えなくては…
馬場このみ
しっかし廊下はにぎやかね～。学生時代を思い出すわ～。
馬場このみ
生徒A「(あの子小さくて可愛いな…見たことないけどどこのクラスだろう?)」
馬場このみ
生徒B「(ヤバい…俺のタイプすぎる…頭撫でたい…)」
馬場このみ
生徒C「(何故子供が制服着て歩いているんだ…)」
馬場このみ
生徒D「(なんかTVで見たことあるような…)」
馬場このみ
う～ん、やはり私には制服は無理があるわね…どうしても視線が…まあ私の色気の成せる業か…
馬場このみ
急いでジュリアちゃんのクラスを見つけないと!
馬場このみ
1組かな～?いないわね…それとも2組かな～?それとも3組かな………
ジュリア
あーしまった。授業で使うノートを事務所に置いたままだった…今日提出なのに…
ジュリア
って廊下がなんか騒がしいな…何やってんだ…
馬場このみ
あっ!ジュリアちゃん見つけた!!忘れ物よ～!
馬場このみ
生徒E「(この子の後ろをつけて何組か調べなくては…是非お友達になりたいわ!)」
馬場このみ
生徒F「(可愛すぎんだろ…学校の告白スポットに呼び出して告白するんだ…一目惚れだって)」
馬場このみ
生徒G「ハァー…ハァー…ハァー…」
馬場このみ
生徒H「(アイドルの馬場このみに瓜二つ…是非うちのアイドル研究部に勧誘したい!!)」
馬場このみ
生徒I「ステンバーイ…ステンバーイ…」
馬場このみ
生徒J「(高校生のこの体型ってことは合法だよな…ロリコンの俺を救ってくれる女神なんだ!)」
ジュリア
コノミ!?どうしてここに!?いや、っていうか後ろの団体は何なんだ!!?
馬場このみ
はいノート。もう事務所に忘れちゃダメよ?
ジュリア
あ、ああ…サンキュ。助かった……
馬場このみ
それじゃ、私は帰るからね。後で事務所で会いましょ!
馬場このみ
「「「ザッ!!!!!」」」
ジュリア
後ろの団体が道を一斉に開けた…モーゼか何かか…しかもコノミは気づいてなさそうだ…
ジュリア
っていうか何で制服着てたんだ…?普通の格好で来ればいいのに…そういう年頃なのか?24歳は…
馬場このみ
いや～良い事をすると気分がいいわ～。おつまみでも買って行こうかしら。
馬場このみ
警官「君、この時間で制服でいるけど…学校はどうしたの?」
馬場このみ
えっ!あの、これは…変装で…私は24歳で…
馬場このみ
警官「嘘はよくないよ。近くの高校の制服だね、学校に連絡して…」
馬場このみ
違うんです!!本当なんです!!免許証ありますから!!!財布の中に…
馬場このみ
って財布忘れたあぁぁぁぁぁぁ!!!元の服のポケットに入れっぱなしだったーーー!!!
馬場このみ
もういいです…大人しく学校行きます…連絡だけはなにとぞ…なにとぞ…
ジュリア
(この日以来、コノミが制服を着る事はなかったそうな…)
(台詞数: 44)