みやのかんづめ
BGM
bitter sweet
脚本家
CRバルスP@禁酒中
投稿日時
2017-11-19 15:56:21

脚本家コメント
浪漫か。確かにいい言葉だ。

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宮尾美也
むにゃむにゃ……すぅすぅ……。
豊川風花
……何これ?
豊川風花
(お仕事が終わって帰宅したら、ベッドの中で美也ちゃんが寝ていた。)
宮尾美也
む〜ん……おや〜?おかえりなさい〜。
豊川風花
あの…美也ちゃん?どうして私の家にいるの?
宮尾美也
どうしてって…お姉さん、美也缶を使ったんじゃないですか〜?
豊川風花
みやかん…あっ!そういえば今朝使った缶詰!
豊川風花
(昨日の夜、露天商のおばあちゃんから怪しげな缶詰を買ったんだっけ。)
豊川風花
(布団の中に入れて使う癒しグッズって聞いて、アロマグッズ的な物だと思っていたけれど…。)
宮尾美也
朝、お布団の中に入れておけば、夜には私が生まれている。それが美也缶ですよ〜。
豊川風花
じゃああなたは私が知っている美也ちゃんとは別人なのね…そっくりだけれど。
豊川風花
それで、あなたは何をしてくれるの?
宮尾美也
一晩中お話ししたり、隣で眠ったりできますよ〜。お話ししますか?
豊川風花
いえ。私、今日は疲れているから、もう寝るわ。あなたの事は明日考えるから。
宮尾美也
そうですか〜。それでは…どうぞ〜♪
豊川風花
どうぞって…何が?
宮尾美也
私のこと、ぎゅ〜〜って、抱きしめていいですよ〜。
豊川風花
ええっ!?抱きしめる!?
宮尾美也
あっ、でも、強くしたらダメですよ。乱暴すると、煙になって消えちゃいますから。
豊川風花
えっ、でも、そんな…うーん…。
豊川風花
じゃあ、ちょっとだけ…。
宮尾美也
はい、どうぞ〜。
豊川風花
(ぎゅっ)
豊川風花
あ、温かい…それに、柔らかくて、気持ちいいかも…。
豊川風花
(思い切って顔を埋めてみたら、すごく良い匂いがする…。)
豊川風花
……ねえ、美也ちゃん。
宮尾美也
何ですか〜?
豊川風花
……ううん。何でもない。
豊川風花
(耳に届く美也ちゃんの声が、肌で感じる心音が心地良い。)
豊川風花
(いつ以来かしら?こんなにも穏やかな夜を過ごすのは。)
豊川風花
(抱きしめているだけで、段々と眠くなってーーー……)
豊川風花
すぅ…すぅ…。
宮尾美也
おやすみなさい、お姉さん。
豊川風花
(次の日、目が覚めると美也ちゃんはいなくなっていた。)
豊川風花
(缶詰の説明書きによれば、効果は一晩しか保たないらしい。)
豊川風花
でも、いいわ。私は十分に元気を貰ったもの!
豊川風花
さあ、今日もお仕事頑張るわよー!
豊川風花
(こうして、私と不思議な缶詰のお話は全て終わりです……。)
豊川風花
(………………………………………………………………………………………………………おまけ)
豊川風花
はぁ…もうこの仕事嫌だ…。
豊川風花
タコや鰻やとろろ昆布や謎の白い液体とばかり絡まされるし…。
豊川風花
だいたい、これってケフィアのCMなの?どうしてこんな仕事ばかり…。
豊川風花
…はぁ。家に帰って休もう。
宮尾美也
おかえりなさい〜、お姉さん。
豊川風花
美也ちゃーーーん!!ねぇ、聞いて聞いて!!お仕事が辛いの!!
宮尾美也
よしよし〜。お姉さんのこと、お布団を温めて待っていました〜。
宮尾美也
お話ならいくらでも聞きますから、いっぱい甘えていいですよ〜♪
豊川風花
美也ちゃーーーん!!大好きーーー!!
豊川風花
(あの日以来、私は辛いことがあると、こうして美也缶を使っている。)
豊川風花
(缶詰生活、まだまだやめられません♪)